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聞文読報

聞こえる言葉を文字に起こし、目で聴く読み物に変えて発信します。

7月23日 青山繁晴 『ザ・ボイスそこまで言うか!』 ゲスト:安倍晋三内閣総理大臣(全文)

ラジオ

※2015年7月23日放送、ニッポン放送『ザ・ボイスそこまで言うか!』より

16時だよーーー!きょうは安倍総理も一緒に考えましょう、青山繁晴です。ニッポン放送アナウンサーの飯田浩司です。『ザ・ボイス』木曜日は青山繁晴さんとお送りいたします。そして、青山さんの最初の叫びでもありました、わたしのお隣にゲストがいらっしゃいます。去年の9月11日以来2度目のご登場です。安倍晋三内閣総理大臣です!

総理 よろしくお願いします。

飯田 よろしくお願いします。

青山 総理ありがとうございます。

総理 はい。

青山 僕のいま目の前およそ15cm前方にいらっしゃいますが、まずはとてもお元気そうで、明るくて、はい。

総理 ええ、おかげさまで。

青山 安心いたしました。

総理 明るく元気にやっています。

青山 はい。

飯田 今日はもうお知らせ等々ぶち抜きまして、これから30分ちょっと総理にお付き合いいただきますんで、よろしくお願いします。

総理 はい、よろしくお願いします。

青山 よろしくお願いします。

飯田 まず株と為替の値動きをお伝えしておきます。

東京株式市場、日経平均株価、昨日と比べ90円ほど高い20,683円95銭でした。為替は1ドル124円10銭付近、昨日と比べ50銭ほどの円安ドル高となっております。

青山 総理これは、今日は小動きですけれども、2万円の大台はしっかり確保してると。ただ、やっぱり株価頼みのアベノミクスであってはいけないと思いますし、その、為替もいま程よいですけれども、ひょっとしたらもっと円安に振れ、振れ過ぎるかもしれないし。そうすると今後のアベノミクスを考えると、具体的な成長分野が必要だと思うんですけれども、そのあたり含めていかがですか。

総理 この2年半、三本の矢の政策、いわゆるアベノミクスを進めてきましたが、その結果、企業は過去最高の収益を上げていますし、昨年、今年と、賃金も2%以上あがった。

青山 はい。

総理 過去、今年も16年間で最高の引き上げ率になりましたし、また雇用の方も有効求人倍率は過去23年で、最高。

青山 はい。

総理 雇用も賃金も間違いなく良くはなってます。さらに段々人手不足になりましたから、人手不足を解消するためには生産性を上げていく、そのための投資が出てくる。ここがまだ企業も慎重ですから、我々も企業と投資、設備投資に打ち出ですね、前向きになるように話し合っていきたいと思います。

青山 はい。

総理 そして大切なのはやっぱり、三本目の矢の成長分野にしっかりと投資がなされ、新たなイノベーションが起こり、そして生産性も上がって力強い成長軌道に、経済の好循環に入っていくことではないのかなぁと思います。

青山 おっしゃるとおり、雇用の改善から始まって設備投資に動いていき、好循環が起きるっていうのがいま兆してるし一番大事なことですが、同時に総理のアベノミクスにやっぱり足りないものは、具体的な産業の指定でもあるんじゃないかと思うんです。総理大臣が特定の産業を応援するわけにはいかないけれども、でもたとえばTPPがもしまとまるんであれば、農業をお荷物じゃなくて輸出産業にすること。あるいは資源の無い国っていわれた日本が、メタンハイドレートをテコにして、特に日本海側の表層型メタンハイドレート、総理はわざわざ施政方針演説で表層型とまで言ってくださった。それを合わせると、その資源産業を興すというような具体的な産業の振興も必要じゃないかと思うんですが、そこはいかがですか。

総理 エネルギー分野は国の安全保障にとっても、産業政策においてもきわめて重要だと思います。その分野にイノベーションを起こしていく。あるいはまた、新たなエネルギーを獲得していく。メタンハイドレートもそうですが、安倍政権はエネルギー分野をきわめて重視をしています。この分野にしっかりと投資がなされることによって、新しいイノベーションが起こって、日本は自前のエネルギーを確保していく。そしてそれは安定した電力料金、安い電力料金にもつながっていくんではないのかなぁと思います。

青山 おっしゃるとおりですね。そのためには既得権益の打破っていう難しい仕事が待ってるんですけれども、まぁいまのお言葉を踏まえて…

総理 (遮るように)たとえばこの国会は安保法制ばっかりが注目を浴びてるんですが、電力の自由化にも取り組んでいますし、また、農協の改革のための法案、もうすぐ成立をしますが、こういうことにも取り組んでいます。

青山 はい、わかりました。じゃあ、はい。

飯田 ではですね、こっから総理にどんどん聞いていくというところなんですが、総理に聞きたいことを、お聴きの皆さんからもお待ちしております。メールはボイスアットマークイチニーヨンニードットコム。ツイッターハッシュタグはシャープボイスイチニーヨンニーです。それでは総理に質問をどんどんぶつけたいと思います。参りましょう!

青山 さぁ総理、時間が実はあと25分ぐらいしかなくて、とても全部を語りきることはできないんですけど、まずいま経済の話が出ました。いただいたメールも、実はその安保法制だけじゃなくて、やっぱり原点に立ち返ってアベノミクスで経済をしっかり作ってくれって声がたいへん多いんですよ。僕らが思ってたより多いです。その上で、すいません。一瞬僕の個人的意見を言いますが、解散総選挙に踏み切ってまで消費増税を、いわばきちんと延期なさった。次は、このまま行けば10%になっちゃいますから、一割になると計算しやすいから、余計に個人消費の頭をやっぱり抑えると思います。いま総理がおっしゃった好循環はまだ兆しなんで、この、個人的意見としては、もう一度再延期もありえるんじゃないかと思うんですが、そこはいかがでしょうか。

総理 安倍政権のまず大切な政策は、デフレから脱却をして経済を力強く成長させていくっていうこと。もう15年以上デフレが続いていた。このデフレから脱却することはそう容易なことではない。ですから、異次元の金融政策。そして機動的な財政政策と成長戦略。この三本の矢を同時に発出することだと思います。現在は、デフレではないという状況を作り出すことはできましたが、まだデフレ脱却と言い切れる状況にはなっていないという中において、昨年、本年の10月に引き上げる予定の8から10への消費税の引き上げを、これは1年半見合わせるべきだという判断をしました。それは消費が落ち込みましたから、昨年の消費税の引き上げでね。これは、またデフレに戻ってしまう危険性がある中において、ここはどうしても避けなければいけない。わたしたちが進めている政策を成功させなければ日本には未来がないという判断で延期を決定し、そして国民に信を問いました。

青山 はい。

総理 今がまだ正念場にあると言ってもいいと思いますので、さっき申し上げた設備投資にまわっていく。まだ、どうしても15年もデフレが続いていましたから、経営者は慎重なんですね。

青山 そうです。

総理 果たしてこの為替水準が続いていくのかどうか、本当にデフレから脱却していくのかという、この慎重な姿勢があります。

青山 はい。

総理 しかしここはニワトリと卵みたいなものであって、まず賃金は上がっていった。あとさらに設備投資で引っ張っていけば生産性は上がっていく。ということになれば、間違いなく経済の好循環を生み出し、また来年の、来年の4月も賃金が上がっていく。そして再来年の4月も上がっていくということになれば、1年半延期はいたしましたが消費税を引き上げていく、8から10に。これは大切な社会保障制度を次の世代に引き渡していくために上げなければならない。同時に国の信任ってのは大切ですから、国の信任を維持するためにも1年半後には上げますよということをわたし、お約束してますから、約束どおりしっかりと実行できる状況を作っていく、その自信はあります。ただもちろん、世界であのリーマンショックのような大きな出来事があれば、それに対して対応しなければいけませんけど。

青山 総理はいま大切なことを当然おっしゃったんですが、ひとつには来年の、いや再来年の春闘でも賃金は上がるっていう担保があれば、その時に消費増税は止むを得ないというお考えでもあったと思いますね。ということは、2017年のその春闘の見通しが立った段階で判断されるということですか。

総理 基本的には、1年半延期はいたしましたが、これはもう経済条項を外しまして、1年半後には上げるということを決定してます。そのために来年、再来年と、こう、賃金が上がっていく状況を、わたしたちは必ず作っていきたいと思っています。

青山 しつこいようですけれども、ただし、その世界の経済情勢をご覧になったり、あるいは賃金のほんとの上がり具合を見たり、そこは柔軟にお考えになるっていうことも含まれてるんですね?

総理 もちろん、この世界情勢においてはあのリーマンショック級のものがあれば、それは当然、対応するというのは当たり前のことなんだろうなと思います。

青山 はい。この話をもっと続けたいんですけど、次のことに行きたいと思います、時間に限りがありますから。安倍政権は再登板なさってから、やっぱりひとつの節目、あるいはひとつの危機も迎えてると僕は思ってます。そのひとつのきっかけが実は、世界文化遺産を巡る奇妙な交渉であって、たとえばその、あの韓国との妥協が行われた後、すいません、僕の知りうるかぎりのことを言いますが、たとえばインテリジェンスなんかも含めて申せば、外務省は相当いろんな活動をなさって、さらに記者に対しての懇談も積極的にやって、要はその《forced labor》、強制労働っていう《ILO条約》に盛り込まれた言葉は回避したけれども、《forced to work 》、徴用、うまく訳せば徴用ですけど、その言葉はやむを得ないということで、安倍総理も含めて納得してたんだという話を、記者懇談も通じてずっと流してて、新聞にはそれが書かれていたりします。懸念するのは、そういう話っていうのは要するに《forced to work》って言葉は問題がないんだと、安倍さんも納得してるんだと。だからインフォメーションセンターを作った時にもそういう言葉は出てくるんだ、というようにも見えるんですが、それ出たら僕はおしまいだと思います。ここはその経緯も含めて、総理はどういうふうにお考えですか。

総理 基本的に我々の交渉姿勢は一貫してます。韓国側は強制労働があったとして、世界遺産への登録に反対をしていました。我が国は強制労働があったことを認めることはできないという立場をずっと主張してきましたし、この立場は一貫しています。今でももちろん変わっていないんですが、戦時中には国民徴用令のもとで日本国民は徴用の義務に従い、さまざまな場所で働いていました。徴用は強制労働とは違います。

青山 違います、はい。

総理 これもう明確に違うんですね。徴用の一貫として朝鮮半島出身の人々も日本に連れてこられて働かされたのはもちろん事実、それは徴用、徴用であります。したがって、ユネスコ世界遺産委員会で日本政府が、代表が行ったステートメントの中にある、働かされた、《forced to work》との表現は、強制労働があったことを認めたものでは、もちろんありませんし、もとより、これはもう青山さんご承知のように、韓国との間の財産や請求権の問題、これはもちろん徴用の問題も含めてますが、1965年の日韓国交正常化の際に締結された〔日韓請求権経済協力協定〕によって、完全かつ最終的に解決済みであります。この立場は、当然これ一貫して日本は主張してるというか、日本の一貫した立場なんですね。また今回、日韓のやり取りについて、交渉の経緯について、それぞれ詳細にコメントすることは差し控えたいと思いますが、これだけは申し上げておきたいんですが。

青山 はい。

総理 ユネスコ世界委員会での日本政府代表のステートメントを、韓国政府は我が国との間の請求権の文脈において利用する意図はない、ということを韓国側の外交上のやり取りを通じてハイレベルで確認をしているわけであります。ですから我々は、当然これは強制労働を意味するものではないということを外務大臣の記者会見でもただちに発出をしているわけでありますし、わたしもそう申し上げていると。これに対して韓国政府自体が「そうではなくて強制労働ですよ」ということを言ったことはまだないんだというふうに思いますけどもね。

青山 総理、あえて確認したいんですけど、そのインフォメーションセンターなるものは作るんですよね?これは世界文化遺産のところに。

総理 それはまさに、わたしたちの裁量において、それは考えて作っていくということになります。

青山 その中で、日本語ではたとえば徴用、徴用令という言葉を使えばそれ、わかりますけど、くどいようですけど《forced to work》という言葉を使うと、それは外務官僚の世界では強制労働と違うといったって、だいたい普通の英米人は《ILO条約》なんか読んだことありませんから、《forced to work》、受身で働かされたと、《強制forced》ってのは非常に強いニュアンスですから、その言葉を英文で入れちゃうと、結局事実に反することを子々孫々に伝えることになりますから、これだけは避けていただきたいと。これ、僕個人だけじゃなくて、本当にたくさんの国民からのメールやブログやなんかの書き込みでいただいてるんですね。でもそれは外務大臣裁量権じゃなくて、やっぱり内閣総理大臣のお考えによると思うんですよ。そこ、そこだけもう一度お話…

総理 インフォメーションセンターでどのような書きぶりにするかっていうのは、これは日本が決めることでありますから、当然、いま申し上げました徴用の範囲内で書かれていくということになるんだろうと思います。

青山 英文においてもそうだということですね?

総理 これはまさに日本語でいう徴用、これをあらわす表示になるんだろうと。それはこれから、いわば作っていく中において考えていくということになると思います。

青山 すいません、英語の話ですけど、たとえば《Obligation》と言えば済むことなんですよ。《Obligation=義務》、あるいは《Duties》でもいいですけど、《forced》って言葉が加わったら…

総理 いずれにいたしましても、これは日本側の裁量で書いていくということになると思います。

青山 はい、はい、はい、わかりました。

総理 あの、そこでどういうことを書くかってことについては、我々が義務を負ってるということではないわけですから、ここでは日本側が日本側の裁量で書いていくっていうことになるのは間違いないと思います。

青山 はい。国民の声をよく汲んでいただきたいと願います。・・・いいですか?

総理 ……。

青山 じゃあその安保法制、次にお聞きしたいんですけど、台湾の総統だった李登輝さんが日本に、ちょうどこのタイミングでいらっしゃいまして、そして非公開の質疑ではあっても安保法制案を、今まだ案ですけど非常に評価された。それはどうしてかというと、日本の自主的な努力っていうものがこの法案に期待される、あるいは盛り込まれているから、それはアジアの平和は必ず作るんだというふうに、理由もちゃんと挙げて評価されましたね?この李登輝総統ときょう、総理はお会いになった?

総理 わたしは、お目にかかってませんが。昨日、国会議員の集会、会合で李登輝さんが講演をされたそうですが、200名の予定が国会議員が290名。普通、国会議員は200名予定していると150名くらいしか来ないんですが、200名の予定に290名が集まったらしいですね。代理も100名以上。わたしの弟の衆議院議員岸信夫が司会をやっていたということで話を聞いたんですが、平和安全法制についても話をされたし、このアジア太平洋地域の安全保障の環境や今後についても、非常に有意義なお話をしていただいたと思います。我々は昨年の7月1日に集団的自衛権において、まさに日本を守るための集団的自衛権の行使を認めるという一部容認に、今までの解釈の変更を行ったんですが、その前の解釈が行われた昭和47年。

青山 はい。

総理 あの当時と比べるとたとえば米軍、兵隊の数も、戦闘機の数も、あるいはまた軍艦の数も、半分になってるんですね。

青山 そうですね。

総理 一方たとえば中国は、27年間で41倍に軍事費が増えているという情況が、

青山 表に出ただけでも、はい。

総理 あるわけですね。

青山 本当はもっと多いでしょうが。

総理 そこで日本は他方、自衛隊の、海上自衛隊の能力、航空自衛隊の能力もその間、向上しています。どうにか海上自衛隊においてはそうなんだろうと。

青山 はい。

総理 そして北朝鮮は、昭和47年の段階ではまったくミサイルなんかありませんでしたし、核の開発なんかもしていなかった。今はもう数百発の弾道ミサイルを持っていて、日本を射程に入れている。同時に、日本もそれを撃ち落とす、ミサイル防衛の能力を手に入れたんですね。

青山 はい。

総理 日本とアメリカが協力し合って、海上や陸上で、この衛生、人工衛星を活用しながら撃ち落とすという能力を手に入れた。そうすると、警戒にあたっている米艦の管制が攻撃をされると、日本のミサイル防衛の一角が崩れてしまうという新しい情況、その情況に対して、当然、我々は必要な自衛のための措置、これは砂川判決で言われている、それはあるということですから、それを考えていくのは当然のことですから、昨年そこで、集団的自衛権の行使を一部容認するという考え方にしたんですが、これもう、青山さんはよくご存知なんですが。

青山 はい。

総理 安全保障を考える時には、自分のことばっかし考えていたって、それは安全保障政策にはならないんだって。相手がどう考えるか、あるいは同盟国がどう考えるかということも大切だと思うんですね。

青山 はい。

総理 そういう情況の中にあったのに日本が米国の艦艇を守らなかったとなれば、アメリカの国民は日本を守っているのに、日本の自衛隊は何もせずにわたしたちの若者を見殺しにした、となればどうでしょうか。なのに「じゃあ日本を守ろうか」という気持ちにも、なかなか、わたしはならないんだと思いますよ。そう、たとえば北朝鮮を含め、他の国もそう思うかも知れませんよね。

青山 はい。

総理 そこに隙が生じてきて、もしかしたらということで、彼らが何かやろうとする。そうではないというふうに隙がなくなれば、未然に危機を防ぐ、未然に戦争を防ぎ、相手国は邪な考えを捨てて、やっぱり平和な道に舵を切っていこう、経済で発展していこうという、政策変更を行うかも知れませんね。「いま、なぜなんですか?」「なんでそんなに急ぐんですか?」と言われる方も、おっしゃるんですが、もうこんなに大きく変わってるんですから。

青山 ええ。

総理 たとえばもう町内で、町内の治安が悪くなっているのに、戸締りをしない。まだ今までは強盗や泥棒も入っていないかも知れないけれども、もう少し待ったっていいじゃないか、ということにはやっぱりならなくて、子供たちに責任を持ってるお父さんやお母さんは、やっぱり今ですよね、と考えなければ、わたしはいけないんではないかと思いますね。

青山 総理の今のご説明って、ご説明たぶん2、3分だったと思うんですが、あの長い長い国会審議よりよっぽどよくわかると思うんですよね。

総理 こういう角度からはなかなか、野党から質問が来ないもんですからね。

青山 ただその上で、やっぱり総理に、この参議院の審議で、やがて始まりますから、語っていただきたいのは、ひとつは拉致事件との絡み。それからひとつは、やがての憲法改正との絡み。これだけは語っていただきたい。まず、集団的自衛権容認してどうのこうのっていう話があるけど、ほんとは個別的自衛権も充分に行使できなくて、それ行使できてたら拉致事件が起きてるはずはないし、あるいは交渉がうまくいかなかったら取り返しにいけるはずだし、それから尖閣諸島に中国の海警局が自分の領海だって入ってくるようなことも起きてないし、拉致や尖閣のことを野党から仮に質問が出なくても、野党が野次っても、このことは参議院では必ず語っていただきたいんです。そこはいかがですか。

総理 たとえば1977年。ご承知のように久米裕さんが拉致をされて、しかしその実行犯の本拠にガサ入れをして、いろんなものが手に入った。しかしその段階で、残念ながら起訴するに至らずに、この事件は終わってしまった。しかしだいたいその時に、北朝鮮が関わっているだろうということがわかっていたんですが、ただ国全体として、北朝鮮がそういう作戦をやっているという情報を充分に手に入れていなかった。その結果、何が起こったかといえば、その年の11月にめぐみさんが拉致をされてしまった。日本があの時にそういう拉致作戦から日本人を守るという充分な防備をしている、あるいは今、経済制裁をかけていますよ?当時は経済制裁をかける法律がなかった。2004年にわたしは同志と一緒に、今行っている経済制裁のための法律を作ったんです。あの時も「そんなことをすれば北朝鮮を刺激する」とずいぶん言われました。

青山 外務省の中でも言ってましたよ。

総理 「なぜ、いまやるんですか」とも、言われた。でもあれを作っていなければ、その後北朝鮮がミサイルを発射したり核実験をした時、制裁することができなかった。むしろそういう体制を早くからやっていれば、未然に防ぐことができたかも知れない。まさかそんなことを国ぐるみで、拉致なんかやらないだろうと、わたすだってそりゃ思いたいですよ。でも実はそうではなかったわけです。ですから、やはり国を守っていく、未然にしっかりと防いでいく、戦争を防いでいく。そういう体制を取っていくことによって国民の命を守り抜くことができますし、そして未然に、そうした戦争や侵略を防ぐことができると思います。

青山 これ安保法制が成立すると、その北朝鮮との難航してる拉致交渉。国民を戻す、取り戻す交渉にも好影響を与えるとお考えですか?

総理 その影響がどのような影響を与えるかはわたしも、それはわかりません。しかし基本的には、こうして日本がやるべきことをやるという姿勢を示していくということは、間違いなく日本人の命を守ることにつながっていくということは確信をもってます。

青山 あと総理のおっしゃった久米事件を発端に、ある程度の捜査をしてたけども、それ以上いけなかったってひとつの理由は、やっぱ憲法の9条の最後に《国の交戦権はこれを認めない》って書いてあって、これは不思議な文言ですけれども、普通に考えりゃ相手が国だったら、相手が外国だったら戦うなというようにも読めますよね?で、そういうことからも、実は安保法制であったり、拉致事件の解決で、最終的にはこの再登板の目的のひとつでもあるはずの憲法改正があると思うんです。そこは?はい。

総理 憲法改正については、谷垣幹事長時代に自民党の草案が作られました。自民党結党以来の目標ですから、いつの日か憲法改正は行いたいと、こう思っています。しかし憲法改正を行うためには衆参両院でそれぞれ2/3の賛成が必要ですし、何よりも、過半数の国民の支持がなければできません。ですから、憲法改正については平和安全法制とは別に、しっかりと議論が広がっていくように努力をしていきたいと思います。しかし憲法改正とは別に、憲法というのはまさに、国民が平和的に生存する、これは保障しているものですから、当然、これは砂川判決もあるように、国が無防備でいい、自衛権が無いと言ってるわけではないのは明確ですから、その自衛権の中に、必要な自衛の措置のために、今回わたしたちがやってることは間違いなくその範囲内だと確信しています。

青山 国民の関心事、もうひとつ新国立競技場のことがあるんですが、これもすいません、勝手な個人的な提案を言いますが、まず専門家だけに任せるんじゃなくて、たとえば次のアイデア国民投票、ネットを使ったらできますから、それにかける。その時にですね、今総理が執務をされてる総理官邸は和風建築ですよね?正倉院を元にした素晴らしい建築ですね?だから、コストがどの程度かもわかりますね?たとえば総理の、最終的には総理マターだと思いますから、たとえば総理官邸なら和風がという、たとえば話をされて、それでどうこうっていうわけじゃありませんけど、それも含めたアイデアが出て、最終的には国民投票を使って決める。そういうのはたとえばどうでしょうか。

総理 これは大きな公共入札ですから、日本はWTOのメンバーですから、これは国際的な入札を行わなければ、国際入札を行わなければ義務としてならないんですが、その上でいえば、その際にいま青山さんが言ったような、日本のエッセンスが入った方がいいな!っていう方もおられるでしょうし、そういういろんな方の英知を結集したいな、と思います。

青山 国民投票を一部でも使うっていうのはいかがですか。

総理 あの(笑う)、いま初めて、あの、そういうご意見を伺いました。あのー…

青山 盛り上がると思いますけど。

総理 ええ。しかしその、国民投票で頂いた意見をそのまま使えるどうかっていうね、技術的な問題もありますけども。広く国民の皆さんの意見は聞きたいなぁと思いますけどもね。

青山 はい、はい。

総理 ね。

青山 でも、安倍さんが招致に成功したオリンピックだから、安倍総理としてはこういうのがいいなぁってのはあってもいいと思いますよ。

総理 (笑う)

青山 別にそれで強制力持つわけじゃないから。

総理 まぁ、わたしがこうしたいと言うと…、またこれ…何でも出来ると思ってる…というね…、厳しい批判がありますから。まぁそこは謙虚にいきたいと思ってますけども。

青山 (笑う)はい、はい。で、後もう時間が2分くらいしかないんですけれども、実は月曜日に僕は再び硫黄島に行ってきまして、で、ひとつの目的っていうのは、その遺骨に帰っていただく作業が、本当にどういう風に進んでるのかっていうのを、一国民、民間人として確かめることにありました。で、なんと僕は前回行った時、8年半前は12月だったんですが、あの時壕の中は70度だったんです、最大温度が。今回、総理が行かれたのは4月ですけど、7月に行きましたら、なんと90度。海自が測った実測で90度の熱風が吹きつける。その壕の中でわたしたちのために戦った21,000人のうち、そして亡くなった20,000人のうち、そしてほとんどの方が民間人ですよね、もとは。その方々がまだ11,000人取り残されてるってことを考えれば、やっぱ安倍総理、これ安倍総理がいなかったら、遺骨収集事業もいまみたいに画期的に変わってませんから、これは総理、ご記憶だと思うんですが第一次安倍政権で松岡さんが、農水大臣が首吊り自殺なさった。その翌日にたまたま安倍さんとお会いして、安倍さんは僕から外交の話を期待されたのに、僕は硫黄島の話しばっかりして、実は総理はそん時けっこう、お怒りになったんですよ。ぼく、忘れられてると思ったら、そのことをしっかり覚えてくださってて、硫黄島にも行ってくださった。その上で、もう一度強い指導力を発揮していただいて、あの滑走路の下にいらっしゃるかもしれないご遺骨も含めて、今後どういう風に遺骨収集を進めるかってことを最後にお話いただけますか。

総理 あのー、硫黄島を訪問した際、えー、まぁ飛行機が降り立った、あの滑走路の下にもですね、多くの英霊の遺骨が眠ってるかも知れないと、思うとですね、ほんとに、えー、…心がもう…、えー、…震えるような、気持ちになりました。青山さんからそういうお話も伺っていました。ですから、あのー、滑走路の下、についてもですね、えー、探査を、行うようにと、えー、いうふうに、指示をいたしました。

青山 はい。

総理 そして、まさにあの遠い地で、あの灼熱の中で、祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら尊い命を落とされた方々のご遺骨を、日本に帰還していただく。これはわたしたちの世代に課せられた責任であり使命だと思っておりますので、しっかりと責任を果たしていきたいと思っています。

青山 はい。総理、今回は駐在してる自衛官の方々にささやかな講話をいたしたんですが、安倍総理がおいでになった時に近くにいた人いますか?って言ったら、ひとりが手を挙げられて、安倍総理どうされましたか?と念のため、いや僕は知ってますけどお聞きしたら、自衛官の方が「総理は、滑走路に土下座をなさって、手でさすって、英霊に呼びかけておられて」ということを言われました。それは必ず帰っていただくということを、遺骨に伝えてくださったんですね?

総理 日本がこれからも平和な国として繁栄していくためにも、我々が日本のために汗を流していく。そういう思いでこれからも仕事をしていきますが、まさに、あそこに眠っている方々は、家族が幸せに暮らせていくように、孫やその次の世代が幸せに暮らしていくようにと願いながら、あの地で果てていったわけでありますから、そういう方々に帰還していただく。そういう責任を果たしていかなければ、誰が国のために汗を流すことをするかと、思いますね。その意味においてもしっかりと、責任を果たしていかなければならないと思います。

青山 拉致被害者を生きて取り返し、英霊の方にはご遺骨でも帰っていただく、それは、ほんとに安倍総理の天命だと思いますから、安保法制もその中に含めて取り組んでいただきたいと思います。飯田浩ちゃん、最後にどうですか。

飯田 お時間がそろそろ、総理次のご予定もあるということなので、ここでお別れとなります。本日のお客様、安倍晋三内閣総理大臣でした。どうもありがとうございました。

総理 はい。

青山 また、お越しください。

総理 よろしくお願いします。ありがとうございました。

青山 ありがとうございました。

飯田 安倍総理大臣、お帰りになられましたけれども、総理ご出演のご感想などもたくさん届いてますので、後ほどまたご紹介したいと思います。

青山 どんどんお寄せください。

飯田 はい、お待ちしております。メールアドレスはボイスアットマークイチニーヨンニードットコム。ツイッターハッシュタグ、シャープボイスイチニーヨンニーです。

青山 待ってるよ!

硫黄島の地下壕は熱風90度!暑さに負けるな!17時だよ!一緒に考えましょう、青山繁晴です。ニッポン放送アナウンサーの飯田浩二です。このあと17時半まで生放送。『ザ・ボイスそこまで言うか!』お送りしております。

飯田 総理に硫黄島についてのお話いただきましたが、こちら横浜市下町職人さん、42歳の方。

安倍総理が硫黄島の話をしている時に、感情が高まってしまって言葉を詰まらせてしまった時、なぜだか自分の目からも涙が出てきました。(横浜市/下町職人/42)

飯田 言葉、詰まってらっしゃいましたね・・・

青山 ええ。それこそ15cmの目の前で安倍さんを見てましたけど、まったく本気で。その、あれが安倍晋三さんなんですよ。

飯田 うーん…

青山 今日の16時から16時半の30分には言わなかったけど、だから拉致事件にも一生懸命だし、たとえば硫黄島の英霊取り戻すって言ったら、また右翼だとか軍国主義者だと、言われかねないのに、そして支持率が上がるわけじゃないのに、もうほんとに報われない仕事をしようとするのは、僕は長いこと政治記者やってきましたけど、ああいう総理見たことないですよね。

飯田 あぁ。あの国会答弁だとか、あるいは他のメディアの姿勢なんか見てると、基本的にはもう立て板に水で話される、説明されるっていうのが安倍総理ですけど、ああやってこの、言葉を詰まらせる、で、どの言葉がいちばん、あの時の感情をしっくり表すんだろうというのを、必死に探していらっしゃるなっていうのを、すごく横で見ていてよく見えたんですが。

青山 だから、常々ほんとに拉致被害者と、たとえば硫黄島だけじゃなくて、取り残された英霊のことを、いつも考えてんですよ。

飯田 うーん…

青山 そりゃまぁ政治家としては、ほんと例外的な個性だと思いますね。きょう安倍さんがここ来られて、当然みなさんもご想像されてるでしょうが、ご一行様で。

飯田 はい。

青山 秘書官もたくさん来るし、当然、警視庁の警護官とか来るし、秘書官の中には僕が長年付き合った人もいるけど、みんな安倍さんのことを大好きだって雰囲気が、手に取るように伝わるんで。

飯田 はい。

青山 そういう意味では、いろんな政権の危機を見てきたけれど、この政権はまだまだ仕事するんだなぁって僕は思いましたね。

飯田 はぁ、これその、官邸などで青山さん、ずっと歴代の内閣見てきたと…

青山 政治記者の時、官邸がすごく長かったですから。

飯田 そうですよね。

青山 もうみんなね、逃げていくんですよ。泥舟から逃げるから。

飯田 やっぱりこうやってこう、支持率が、世論調査なんかをやる度にもう下がっていくというこの流れっていうのは、普通は官僚のみなさんってのはああはならないんですか?

青山 ならないですね、その逆です。だからそう、出ないように努力されてるけども、しかしバレバレで。

飯田 はい。

青山 あえて言うと、森政権の末期とか凄かったですよね(楽しげに笑う)。森さん、お怒りになるんだったらどうぞここにおいでください。ただ、政治記者はあくまでニュートラルで、客観的に見ますから、

飯田 はい。

青山 あの、本当にこう、さーっと逃げていく雰囲気っていうのが、はい。総理官邸そういう意味では恐ろしいところで、またアメリカのホワイトハウスとまったく違うんですよね。つまりみんな帰るとこあるでしょう?

飯田 あ~。

青山 ホワイトハウスは崩壊するとみんな民間に戻っていくだけだから、そういうふうにあんまならない。

飯田 一蓮托生でみんな…

青山 珍しいのはオバマさんで、どんどんどんどん逃げていくでしょう?国務長官になり手がいなくなったっていう珍しい政権ですけど。

飯田 国防長官3人代わってますもんねぇ。

青山 あ、ごめんなさい、国防長官ね。それが日本だとみんな帰る省庁が待ってるから。

飯田 はい。

青山 そして総理秘書官に来るってことは出世コースに乗ってる人だから、早く帰って、早くその、要するにタイムロスを埋めて、本道に戻りたいんですよ。だから政権傾いたと見るともう、本っ当に冷たい雰囲気が漂うんだけど、きょうまったく逆でしたね。

飯田 うーん…

青山 これは、ねえ?リスナーもこの場にいらっしゃらないから、これはほんと客観的にお伝えしておきます。ていうか僕はやっぱり政治記者だった習性で、その総理の顔色だけじゃなくてね。

飯田 はい。

青山 総理、やっぱり疲れてはいると思った。気力でもってるなぁと思いましたけど、背後に立ってる秘書官達やSPの雰囲気がね。

飯田 ふーむ…

青山 ぼく実は、ごめんなさいね。トイレ行くふりして、SPとちょっと、ふた言み言話そうと思ってスタジオ出て、総理が来る直前にSPと、こう、話してみたんですけど、

飯田 はい。

青山 あぁ、支えられてるなぁと。ええ。SPも非常に厳しく見てますからね、本当は。もちろん職務で、どんな総理でも命を賭して守りますけど、

飯田 ええ。

青山 でもやっぱ24時間見るからね、そのひとの人柄やっぱ見ちゃうんですよ。

飯田 ふーむ。

青山 警察官も人間ですからね。それがやっぱり安倍さん、愛されてるなぁと思いましたよ。はい。

飯田 それからツイッターで、クモさん。

安倍さんはたぶんリアリストで、タブーや感情論をとりあえず横に置いて政治を行っているようだから誤解をされやすいと思うんだけれども、限られた手の中で最善手を選択してるように見えます。あくまで私見ですが。(クモ)

飯田 今日の安保法制に関する質問などを聞いていて、こういう感想を頂いたんだと思うんですが。

青山 安倍さんやっぱり、お父さんの安倍晋太郎外務大臣が突如亡くなった時あたりから、こう、気持ちを一生懸命抑制しようとする努力を長年続けてきた人ですよね。だからリアリストって恐らくその、一種の褒め言葉でおっしゃってるのかも知れないけど、内に秘めたパッションっていうのはものすごく熱いタイプです、実際。はい。

飯田 うーん…ご意見お待ちしております。メールボイスアットマークイチニーヨンニードットコム、ツイッターハッシュタグはシャープボイスイチニーヨンニーです。それでは17時台のザ・ボイス、この時間の最新ニュースからお伝えします。

飯田 17時の産経新聞ニュースです。ニュースデスク井戸さんお願いします。

井戸 はい。

中年の星油井亀美也さん45歳、宇宙へ
現地で息子の打ち上げを見送った父親の司(すけじ)さん78歳と宇宙ステーションに到着した油井亀美也さん。NASAテレビからの音声です。
エンジンがかかりました。発射。(通訳)「ほんとに宇宙へ行ってしまいました。見ていて、あー、スーパーマンになっちゃったんだと思って感激しました。(父、司さん)」「地球がやっぱりすごいきれいで、もう言葉がないくらい、もうなんて言っていいかわかんないぐらい。(油井亀美也さん)」
共同通信によりますと、宇宙飛行士の油井亀美也さんら3人が搭乗するソユーズ宇宙船は、23日午前3時過ぎ、日本時間のけさ6時過ぎ、中央アジアカザフスタンから打ち上げられました。およそ6時間後の日本時間昼前、国際宇宙ステーションとドッキングし、午後2時前、油井さんらはハッチを開けて宇宙ステーションに入りました。パブリックビューイングの行われました、東京文京区の宇宙ミュージアム『TeNQ(テンキュー)』で、ニッポン放送のハタナカ記者です。「さぁ、油井さんはどこだ?(観覧者の歓声)国際宇宙ステーション、宇宙での油井亀美也さんがいま、スクリーンに大きく映し出されまして、パブリックビューイングの会場、大きな拍手が沸きました。」
そしてステーションに入った宇宙飛行士は、その後家族らと交信をしました。NASAテレビから油井さんと話す息子さん、奥さん、そしてJAXAの関係者です。「打ち上げすごい迫力だったよー、楽しんで行ってきてね。応援してまーす。(息子さん)」「打ち上げもきれいだったかも知れないけど、あのねぇ、地球もすごいきれいだから。写真を撮ってみんなにね、見てもらうように送るから(油井さん)」「首を長くして待ってます。ありがとう!(奥さん)」「はいよー。がんばるよー。待っててね、しっかり仕事をするんでね。えへへ、怒られないように(笑う)、うん。(油井さん)」「がんばってくれたら、ご褒美にたくさん仕事をあげますので、元気で…(JAXA関係者)」「もうほんとにいろんな方々に、支援してもらえて、ここまでやってこれたので、ほんとにそれに感謝しながら、恩返しはやっぱり仕事をたくさんすることだと思ってますので、たくさんの仕事ができるように頑張ります。(油井さん)」
油井さんは今年12月までステーションに滞在しまして、来月には地上の若田光一さんと交信をしながら、ロボットアームを操作しまして、日本の無人補給機コウノトリ5号機をドッキングさせる予定です。油井さん、45歳の年齢から“中年の星”とも言われています。安倍総理です。「油井さんは、航空自衛隊出身の、中年の星と言えると思います。経験を活かして、いろんな経験を活かして、是非、宇宙で活躍してもらいたいと思います。(安倍総理)」

井戸 次です。

自民党維新の党など、野党4党は今日、参議院の選挙制度改革を巡り、二つの県の選挙区を合わせて一つの選挙区とする、合区を作るなどの10増10減の公職選挙法改正案、参議院に提出をしました。今の国会で可決成立する見通しで、鳥取と島根、徳島と高知の選挙区が統合されまして、二つの合区ができます。この10増10減案で、1票の格差は最大で4.77倍から2.97倍となります。一方、民主公明両党などは、20の県、10の合区を含む、定数12増12減案の改正案をすでに出しておりまして、法案をめぐり自民公明の与党の対応が割れるのは異例のことです。自民党参議院の伊達幹事長です。「これはもちろんやっぱり、かつてないやっぱり合区をするっていうことだから、まぁ大変なこれは、ことだと思いますし…(伊達幹事長)」公明党さんとですね、あの法案提出対応が分かれてしまいましたけど、それについてはどのように?(記者)「いやそれは各々ね、やっぱり考えがあって出されたことですから、別にどうっちゅことはありません。(伊達幹事長)」

井戸 ニュースは以上です。

飯田 井戸さんでした。

飯田 17時10分です。今日のニュース、今日は3項目であります。ピックアップをしまして、青山さんに解説をいただきます。

青山 はい。

飯田 さぁ、それではまずこちらから行きましょう。

ガス田開発問題、菅官房長官が中国に建設的な対応を要求

飯田 東シナ海日中中間線近くの中国側海域で、中国がガス田開発を進めている問題について、菅官房長官は今日、「中国側こそ日本側の呼びかけに応じて、建設的にこの問題を解決することを期待したい」と述べました。ガス田の共同開発を目指すことで日中が合意した2008年6月合意の早期実現を改めて要求をしております。もともと今日の朝刊の一面に各紙載っておりますが、ガス田開発の写真が公開されて、中国はそれに不快感を示したんですが、それに対する菅官房長官のある意味返答という、反応であります。

青山 はい。これすいません、これ他のメディア、他の番組でも申してることなんですが、もう10年ぐらい前にですね、海上自衛隊、もう言っていいと思うんですが、協力のもと、P3Cっていう哨戒機に乗りまして、僕だけじゃなくてうちの、独立総合研究所の研究員と、それからさらにニュートラルにするために、ごく普通の民間人のひと、サラリーマンのひととか、僕も民間人ですけど。一緒に乗って、まずは尖閣諸島の上を飛び、それからガス田、北上して行ってガス田のところを飛んでもらい、海上自衛官のパイロットってほんとに優秀なんで、いやこれ、僕は愛国者だから言ってるんじゃなくて、いろんな世界の、いろんな国の軍隊の飛行機に乗りましたけど、ほんとに上手なんですよね、技術が卓越してて。ものすごい低空飛行をしてくれたんですよ。それで、僕は目いいせいもあるけども、克明に施設を確認したところ、皆さん、10年ぐらい前にすでに、このガス田の櫓からきれいなオレンジ色の炎が出ていて、ということはもう実用化してる。炎の具合もよく見たんですけれども、不純物をほぼ完全に燃焼してる色なんですよね。それがわかったんで、自衛官に頼んで、自衛官にまず僕が聞いたのは、「この櫓だけじゃなくて、見かけないタイプの櫓もたぶんあるでしょう?」と。で、「それは間違いなくパイプラインの、その敷設施設、敷設のための施設と、それから場合によってはメンテの施設だから、そういうちょっとこの櫓と違うの見てるでしょ?」と言ったら自衛官が見てますとおっしゃったんで、じゃ、そこ飛んでってくださいと。飛んでってもらったんですよ。

飯田 はい。

青山 見たらもう間違いなく、あのパイプラインの、敷設センとメンテン、いや敷設の施設と、それからメンテの船や、一応、ぼくはエネルギーの専門家のはしくれですから、そのメンテの施設も確認できたわけです。その、10年前にですよ?

飯田 うーん…

青山 でね?そのあと中国側に、これは中国は独裁国家なんで、あんま細かく言えないんですけど、要するに軍の関係者に聞いたら、「いや、あそこのガスは、青島(チンタオ)にパイプラインで送ってもう使ってます」と。

飯田 へええ~

青山 これ10年前なんですよ?

飯田 はい。

青山 それで、大事なことは僕はいち民間人ですけど、海上自衛隊は、そこ把握してるわけですよね。ところがそれを全然、上げるシステムが無いんですよ。

飯田 はあ~。

青山 官邸をはじめ中枢部に、特に総理大臣に上げるシステムが無くて。その足元も見られて、そのどんどんどんどん中国側は開発していったんですが…

飯田 ふーむ。

青山 この10年ぐらい前のその、いやぼくは1回だけじゃないんすけど、そのそうやってやってる時に、もう一個見た船があってですね。

飯田 はい。

青山 なんとその、弾道ミサイルの追跡船だったですよ。

飯田 へええ~

青山 ええ、これ日本ではほとんど知られてませんが、中国はその、実は、その北朝鮮のことだけ言えなくて、いっぱいミサイルの実験とかやってて、その弾道を測る専用船、大きな船なんですけど、海軍の船を出してくるんですよね。

飯田 はい。

青山 それが平気でその、日中中間線をまたいだりしてるのを現場で確認したんですよね。ということは何が言いたいかというと、ガス田開発は当時から必ず軍事目的とパラレル、一緒にやってるわけですよ。

飯田 はい。

青山 たとえばその、弾道ミサイルの確認も含めて、その恒久的な施設を作るためにも、プラットフォームを作るためにもどんどん進めていって。さすがにこの、特に今の政権になってから、その現場の自衛官の情報ってある程度上がるようになったんですね。

飯田 はい。

青山 それも含めて今回、公表したわけですが、この、菅官房長官が最初に言った時に、その質問でですね。「これって安保法制の言い訳にするつもりか」みたいな質問が出てですね。これは菅官房長官も「総合的に勘案」なんて答えをして、そんな答えダメですよ。それはっきり言うと、「それどこがおかしいんですか?」と。「議論になってるから余計にこの安保法制が必要だ」と。「尖閣諸島のためにも、あるいはガス田のためにも、ガス田っていうのは日中中間線の下で、盗掘してるわけですから、そういうことを防ぐためにも必要です」と。そう堂々と胸を張って言えばいいんだし。

飯田 はい。

青山 それから記者の側も、いったいどこの記者なんだと。やっぱり日本版人民日報かと。下手すると解放軍報かと。中国軍の。と、思うような質問が平然とこう、行われるっていうのは、もう異様な光景なんですよね。はい。

飯田 ふーむ。

青山 もう一度言いますが、実は中国が進めてるのは中間線の中国側に見えるけど、ガス田は下でつながってるんで、

飯田 ええ。

青山 はい。それは中川昭一経産大臣、死に、亡くなりましたけど、中川昭一さんなんかが確認した、それは事実であって、盗掘が続いているってことなんですよ。そういうことのためにも、今の安保法制、法制案がまさかベストとは言わないけれども。

飯田 はい。

青山 しかし一歩も二歩も三歩も、ほんとは踏み出していかないと、何もかも盗られちゃいますよ。

飯田 ふーむ。

青山 はい。

飯田 では続いて二つ目こちらです。

参院の2合区案に公明党が反対

飯田 自民党維新の党など野党4党は参院選の一票の格差是正に向けて、人口の少ない4選挙区を2つに合区して、全体で選挙区定数を10増10減する公職選挙法改正案を、参院に共同提出します。一方、民主公明両党はすでに20の選挙区を10に統合する10合区案を提出しておりまして、これ与党で分かれるということになって、すわ政局かというような・・・

青山 いや、政局なんかならないですよ。

飯田 これは、そういうもんでもないと?

青山 なりません。全然違う、全然違うんですが、その政局にならないって話はなりませんってだけでもいいと思うんですが、根幹の話をちょっとしたいんですけど、この一票の格差問題って、その一票の格差を縮めなきゃいけないって話ばっかりなんですよね。

飯田 はい。

青山 もちろんその、現憲法の規定っていうかほんとは、やや精神論みたいなところもあるんだけど、その現憲法の下では現憲法を守らなきゃいけないんで、僕も。

飯田 ええ。

青山 改憲論者の僕も守らなきゃいけないですから、一票の格差だったら是正しないと、裁判所が下手すると総選挙、選挙の無効ってことも出してくるわけですからね?すでにそういう、裁判の動きもあるわけですから。

飯田 はい。

青山 ただし、この番組はきてると思うんですが、僕の地味な地味なブログにいただくコメントとかメールとかに、こう田舎を切り捨てることを公然と国会でやってて、

飯田 はい、何が地方創生だと?

青山 それおっしゃるとおりじゃないですか?これは、アメリカの真似しろって言わないけど、こんなの誰でも知ってるはずのこと、いや誰でもっていうのは日本の有権者が別にアメリカの選挙制度なんて知らなくてもいいけど、日本の政治家はまさか知らないとは言わせませんが、たとえばアメリカの上院は、そのほんとに熊とか狸の方が人より多いような州でも、かならず同じ上院議員を送り出せるわけですよ。

飯田 はい。

青山 それは当たり前じゃないですか?むしろ憲法が求めてるのは、合衆国憲法日本国憲法も、むしろそっちの方でしょ?本当は。形式的な一票の格差解消じゃなくて。

飯田 はい。

青山 っていうことは、本当はこういう話じゃなくて、参議院の選挙制度を根幹から改革しなきゃいけないって話なのに、それにまったく報道が触れることがなく、学者が触れることがなく、とにかく田舎はその議員を減らせっていう話になるっていうのは、これ根っこが間違ってますよね。

飯田 青山さんのおっしゃったことはさらに突き詰めれば参院ってのはどういうものかっていうのから議論始めなきゃいけないってことですよね…

青山 そのとおりですよ。これは別に僕が勝手に言ってるんじゃなくて、森山眞弓さんっていう官房長官までやった女性の参議院議員がいらしてですね、もう引退なさったけど。僕と一緒に国会前歩いてた時に、「青山さん見てよ」って。「参議院って車が停まってないでしょう?」って。で、「それが衆議院の真似事して、同じ様な選挙制度でやってるから、余計意味わかんなくなって、参議院なんか誰も来ないわよ」って、ね?で、これってどういうことかというと、参議院はボランティアにすべきなんですよ。無報酬で交通費も国民が負担したりするんじゃなくて、で、そうするとお金持ちだけになるって言うけども、その自分がどうやって財産作ったかみんなに公表して立候補すると。定数10人とか15人とかでいいんですよ。ただ働きだけども衆議院の出してきた、あの利害関係まみれの法律をそこでバシャア!っと退所高所から言えるってのが参議院の存在価値なわけですから、一票の格差解消問題っていうこと、要するに近視眼的に目の前のことだけ言ってて、ほんとはどんどんどんどん地方を困らせるっていうことはやめるべきだと思いますね。

飯田 はい。では続いて三つ目こちらです。

日本人宇宙飛行士油井さんを乗せたソユーズの打ち上げ成功

飯田 日本人10人目の宇宙飛行士油井亀美也さんを乗せたロシアの宇宙船ソユーズが、日本時間の今日午前6時2分、中央アジアカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。国際宇宙ステーションに、油井さん到着したということです。

青山 この、油井さんがいかに評価されてるかってことは、僕別筋からも聞いてますし、それからロシアの宇宙船にも乗るっていうのもね、すごくいいですよね?ただし、

飯田 ただし。

青山 やっぱりこの先には、日本の有人宇宙飛行が、これも長年、僕は言ってるんですけど、JAXAの人にも。

飯田 はい。

青山 当然、それを視野に入れないと、いつもこれ言わば、使われるだけじゃありませんよ?日本の技術力のために役立ってるけれども、その乗せてもらって、いろんな作業をして帰ってくるっていうのに、子供たちがぜんぶ夢を託すって僕は無理だと思う。この油井さんすばらしいけど、

飯田 はい。

青山 中年の星と言うんであれば安倍総理も、そうおっしゃるんであれば、これもやっぱり本来は総理マターで、やっぱり有人宇宙飛行をやるべきですよ。なぜかというと、世界の有人宇宙飛行は全部軍事目的なんですよ。弾道ミサイルが本当は信頼性低いから、宇宙からコントロールしようっていうのが有人宇宙飛行で、そうじゃない有人宇宙飛行を、日本が初めてやるべきです。はい。

飯田 ニュースピックアップ、今日は三つのニュースを取り上げました。このコーナー、毎日インターネットで無料で配信しています。番組ホームページご覧ください。

飯田 お送りしてまいりましたザ・ボイス、お別れの時間です。

青山 はい。

飯田 今日は安倍総理大臣をお迎えいたしましたけれど、感想たくさん届いております、ありがとうございます。

青山 すっごい量のツイッターだったって見たら。

飯田 いやぁもう大変な量で。

青山 30分に500件、600件。

飯田 そうなんですよ、ありがとうございます。 

青山 記録です。

飯田 レンさん、ツイッターです。

今回の放送で総理はかなり踏み込んで、中国の軍事的脅威と安保法制への関連性について言及されたという印象。その点はかなり以外だった。(レン)

飯田 と、いう風に…

青山 いやぁやっぱりよくしっかり聞いてくださってるなぁ。その、国会審議ではそういうわかりやすい話がほとんど出なくて。

飯田 はい。

青山 放送中も言いましたけど、わずか2、3分の安倍総理のお話の方が、なぜ法案出したかって、少なくとも政権側の考え方は、あそこに凝縮されてましたよね。安倍さんに聞いたら、「いやぁ野党がそれ聞いてくれない」と言われたから、いや、野党だけのせいにするんじゃなくて積極的に語ってくださいってことを僕は申したつもりですけれども、ほんとに参議院の審議がもうちょっとまともになることを祈りますよ。

飯田 与党からの質問をもうちょっと長くとって、ああいったやり取りもしたいんだ、という…

青山 あとね、ほんとは時間が無かったから言わなかったけど、民主党の中でね、長島さんとかいろんな議員の人いるから、もっともっと話し合って、質問変えてもらった方がいいですよ。

飯田 この時間のお相手ニッポン放送飯田浩二と、

青山 青山繁晴でした。

出演者(五音順):青山繁晴(コメンテーター)、安倍晋三内閣総理大臣(ゲスト)、飯田浩司(アナウンサー)