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聞文読報

聞こえる言葉を文字に起こし、目で聴く読み物に変えて発信します。

8月6日 青山繁晴 『ザ・ボイスそこまで言うか!』(全文)

ラジオ

※2015年8月6日放送、ニッポン放送『ザ・ボイスそこまで言うか!』より

16時だよーーー!一緒に考えましょう、青山繁晴です。ニッポン放送アナウンサーの飯田浩司です。『ザ・ボイス』木曜日はこの方、独立総合研究所社長で、近畿大学経済学部客員教授青山繁晴さんです。

飯田 今日もよろしくお願いします。

青山 よろしくお願いします。あー!

飯田 今日は、青山さん有楽町のスタジオにいらっしゃいます。

青山 はい。有楽町に戻って参りました、1週間かけて入間から。

飯田 そんなことはないでしょ!

青山 そんなことはないんすけど。

飯田 ねえ?

青山 こないだはこないだで楽しかったです。放送終わった後にお聞きのリスナーが僕たちのラジオカーを探してくださって、放送終わってトイレ行こうとしたら駆け寄ってこられて、いろいろ話してる時に少し涙ぐまれたりして、僕も大変感激致しました。

飯田 あら~。

青山 皆さんありがとうございます。

飯田 ありがとうございます。今日も聞いて下さってますでしょうかね?

青山 はい。

飯田 さぁ、メールたくさんいただいてますんで、ちょっとご紹介したいと思うんですが、恐らくこれ今日青山さん昼に出られた番組をご覧になって、テレビ朝日の『ワイドスクランブル』でしょうけど、匿名の方です。

昼のテレビ番組で安保法制が終了したら安倍総理の後は岸田外務大臣か石破大臣が総理になるということでしたが、もう安倍降ろしが始まってるんでしょうか?(匿名)

青山 安倍降ろしは一部始まってますけど、テレビ朝日で僕が申したことを正確に言うと、中国共産党が安保法制案は原案のまままず通ると考えている。で、安保法制案を通すとだいたい、ここはテレビでは言いませんでしたが、日本の内閣って一仕事やると歴史的使命終わることは実は多いんですよ。

飯田 ふーむ。

青山 たとえば竹下内閣はリクルート事件で潰れたことになってるけど、本当は消費税を初めて導入したから歴史的使命終わった。

飯田 はい。

青山 で、中国は日本の政治史をすごく勉強してるから、安保法制が通ったら一応安倍政権の歴史的役割が終わるんじゃないかと、中国は考えてる。僕がじゃないですよ?

飯田 はい。

青山 で、ポスト安倍を、これはアメリカも実はそうですけれども、誰なのかってすでに中国始め外国からの注目は始まってて、そん中で、秋の総裁選って意味じゃないんですけれども、前のっていうか安倍さんが再登板する時の総裁選挙で、地方表では安倍さんに勝った石破さん。

飯田 はい。

青山 それから要は岸信介総理の内閣が日米安保条約の改定。ほんとはこれは正しい改定だったんですけど、そん時大騒ぎになって、その責任とって辞任した後に池田勇人さんっていう言わば安全保障抜き、経済のみ、所得倍増だと言って、この人が宏池会っていう自由民主党の中では自称リベラル、僕はなんちゃってリベラルといつも言ってますけど、その派閥を作った人。

飯田 はい。

青山 その連想からしてすでに日本の永田町の中では、宏池会の派閥のトップである岸田さんが安倍さんの後につくんじゃないかと。実は中国はずっと日本の政界でも情報収集やってるから、今クアラルンプールで、今ちょうどやってますけど、もう、まだ終わってないかな?ASEAN諸国プラス日本とか中国とかあるいは北朝鮮とか、ASEAN東南アジア諸国連合以外の国も集まって、

飯田 はい。

青山 要するに《Regional Forum》、地域フォーラムってのをやってて、そこに岸田さんが行ってんですよ。

飯田 ふむ。

青山 で、南沙問題が焦点になってんすけど、アメリカのケリーさんの言うことは、もう昨日の米中首脳会談で決まっちゃった。中国の王毅外相が「平和的にやりましょう」って言ったら、ケリーさんも「それは素晴らしい」って言っちゃったんすよ。

飯田 はい。

青山 隠れ親中派が(笑う)、本音が出ちゃったと。オバマ政権の腰が引けたのもよくわかっちゃったと。さぁ日本はどうすんだと。日本は海上自衛隊が初めてフィリピン海軍と協力して対潜哨戒機を教えたり、それは自衛隊が展開するって意味じゃなくて、やがて自分でやんなきゃいけないんすよって、その技術協力とかしますよって意味なんですけれども。

飯田 はい。

青山 いずれにしても中国はずーっと長期を考えたら、日本が憲法改正して普通の主権国家になっていけば、その力はすごく強いと見てるから、とりあえずその始まりとして、岸田さんが今回のクアラルンプールでどんなことを発言して、中国側に何を言うかをすごく注目してると。

飯田 はい。

青山 そういうことをテレビ番組、このラジオよりさらに時間が無いので、非常に約めて言いましたから、この匿名の方も多少誤解されたようですけれども。僕自身は安保法制案が終わったら安倍政権の歴史的使命が終わるとは夢思ってないです。

飯田 ふーむ。

青山 何故かと言うと憲法改正を掲げて再登板したんですから。そして安保法制案って反対派の方々が『戦争法』って言ってくださると言いたいくらいで、とんでもない。そんなレベルに全然達してなくて。

飯田 はい。

青山 たとえばこの安保法制案が成立したら拉致被害者を取り返しに行けるって話は別ですけれども、全然そんなことは出来ませんから。

飯田 はい。

青山 この程度のことで、言わば再登板の意味を見出してもらっては困るんで。

飯田 ふーむ。

青山 あくまで、今のところたとえば中国はそういう見方してますよというニュアンスです。まぁあのマルチメディアじゃないけど、この『ザ・ボイス』、ニッポン放送の心の広さのおかげで、テレビ番組の後解説までできるっていうのは感謝します、はい。

飯田 でもそう考えると総裁選はとりあえず、これはたぶん無投票でいくってことですか?

青山 まだわかんないです。

飯田 まだわかんないですか?それも。

青山 少なくとも石破さん本人は別として、石破さん支える議員の中には、手挙げとかないと来年夏の参議院選挙でもし安倍政権が負けて、潰れるとなった時にどうだって人もいるし、逆に今手挙げたら来年夏が面目立たないって人もいるし、その辺が石破派とは言わないで無派閥の集まりってことになってんだけど、その辺のバラバラっていうところに石破さんひとつの課題はあるでしょうね。

飯田 はぁ~。昨日その無派閥連絡会という会合が開かれたけれども、総裁選については特に何も、石破さんはしゃべっ…

青山 当たり前で、そん時発言したりしたらもう政治センス疑われますよ。安保法制でこれだけ与野党厳しい対立してる中で、与党の中でかき回すようなことをね?すでに1回言ってるわけですから。「国民の理解は進んでない」ってことを言ったわけですから、昨日の会合でそんな総裁選の話なんてしたらオシマイですよ政治生命がね。

飯田 はい。

青山 だから言うはずは無いけど、ただやっぱりみんなちょっとビックリしたのが、その浜田靖一さんていうね。要するに石破さんをずっと支えてきた人が、僕は詳しい事情聞いてないけど、来なかったというのが、「えっ?」っという風になってて、そういう意味でやや微妙な風が吹いてて。先ほど僕は参議院議員会館にいて、名前は申せませんけどある良心派の議員と会ってて、石破さんの名前をふとそのベテラン議員が出した時に「まぁ彼ちょっと今微妙なんだけどさぁ」と言われたんで。こういう良心派の人ね?利害関係に囚われない。俺が俺がじゃない人でもやっぱ石破さん意欲あんのかなぁという風に見えてんだなぁと思いましたね。

飯田 ふーむ。

青山 それはしかし石破さんにとって必ずしもプラスじゃないと思いますよ、僕は。これ今の時期にたまたま9月に総裁選あるからといって、足元でグラグラってのはね。

飯田 しかも閣内にいて、と。

青山 閣内です。それやるんだったらもともと閣内に入るべきじゃないし。

飯田 はい。このあと17時半まで生放送です。『ザ・ボイスそこまで言うか!』お送りして参ります。まず株と為替の値動きです。

東京株式市場、日経平均株価、昨日と比べ50円ほど高い20664円44銭続伸となりました。為替は1ドル124円70銭付近、昨日と比べ40銭ほどの円安ドル高となっております。

青山 もうマーケットは織り込み済みと言いながら、アメリカの利上げが。

飯田 はい。

青山 年内織り込み済みだけど、夏終わり9月にやっちゃうのか12月まで延ばすのかそこをずっと見てて。もう様子見なっちゃってますよね。

飯田 そこに関してはほんと記事が出る度に9月濃厚ってなったり9月は後退して12月だってなったり、また9月が出てきたりと、これ猫の目のように変わりますね。

青山 やっぱり議長のイエレンさん自体が揺れてると思う、僕は。

飯田 揺れてるんだ。

青山 で、それがマーケットの評価は別にして、僕はイエレン議長は派手派手しい議長が続いた後に比較的いい意味の揺り戻しでいいんじゃないかと。

飯田 あぁ~。

青山 つまり割といろんなオプションを考えながら慎重に選ぶ人で、「こうだ!」っていう風に決め手動くタイプじゃないですよね。それが結果としてアメリカの金融政策っていうのは世界を変えてしまうから重大な結果にもつながるけど、今のところ良く言えばマーケットと対話…ちょっとそれは言えないか。まぁ判断実際揺れてると思います。

飯田 まぁ出口っていうデリケートなところではそういう人の方がいいのかも知れない?

青山 僕はそう思うんですよね、仰るとおりでね。入り口はバァッとヘリコプターから金撒けとかね、そういう話をして今までの常識を覆すようなお金余りを作るんだと。しかしそれはいつか終わらなきゃいけないから、お金の値打ちが無くなってしまうから、ただやる時には人の意見にもよく耳を傾け、オプションもあれこれ考え、それで相談するからどうしてもそっから漏れる。

飯田 それも計算しながらと?

青山 それを、計算までいくかどうかわかんないけど、自分の中に入れながら最後には判断するというのは割とタイミング合ってんじゃないんすかねぇ。

飯田 さぁこのあと17時半まで生放送です、『ザ・ボイスそこまで言うか!』、ご意見お待ちしております。メールはボイスアットマークイチニーヨンニードットコム、ツイッターハッシュタグ、シャープイチニーヨンニードットコムです。青山さんとお送りする『ザ・ボイス』、それではこちらから参りましょう。

16時10分です。AM1242ニッポン放送『ザ・ボイスそこまで言うか!』。今日のニュース7項目ピックアップして青山さんと解説していきます。まず1つ目こちらです。

広島原爆の日 平和記念式典には過去最多の参列国

広島は今日70回目の原爆の日を迎えました。広島市の平和記念式典には安倍総理のほか過去最多となる世界100ヶ国とEUヨーロッパ連合から代表が参列しております。

青山 8月6日、8月9日、広島、長崎。必ず核無き世界という理念が語られて、それは正しいというよりは余りにも人間として当然のことで。たった2発の爆弾のために戦わざる女性や赤ちゃんがドロドロに溶かされて殺されたんですから明白な戦争犯罪で、それが勝ったからといって不問に付されているっていうことも含めて、核無き世界を訴えるのは、これは間違いの無いことです。

飯田 ふーむ。

青山 ただし、すいません。反発を生むと思いますけど、専門家の端くれとして。僕の専門のひとつは安全保障と、それから核セキュリティって言いまして、僕のやってる核セキュリティっていうのはテロ対策であって、原子爆弾をミサイルで積んでぶつけたり、爆撃機から落としたりする核じゃなくて、いわゆる核テロなんですけど。でも、核兵器の作り方から、はっきり言うと無くし方まで、当然国際社会の中で議論してきたわけです。

飯田 はい。

青山 で、そのすべての経験踏まえて言うと、核無き世界ってのは全く想像出来ない。ありえない。人間がこの悪魔の兵器を手にしてしまった以上は無くなることは僕はないと思います。むしろまさかのまさかで大きな国が核兵器を無くしたりすると、逆にテロリストも含めた小国や小グループが核兵器を持って大国を脅すことに当然なるんで、それを常に考えなきゃいけないから大国が手放すことは無いんですよ。その意味でね、やっぱオバマさんは嘘つきだと思うんですよ。

飯田 はい。

青山 大統領就任して間もなくの時、チェコプラハでね。あえて言うとチェコとかポーランドとかハンガリーとかね。やっぱり東欧諸国って素朴なところがあって、僕は良く見過ぎかも知れないけど。でも僕はポーランドとかチェコ歩くとやっぱり全く西ヨーロッパと違う、その素朴な人々を感じるんですよね。

飯田 はい。

青山 そのプラハの民衆に向かって核無き世界って言ってうわぁーっとみんな喜んだ。ところがオバマさんの本心というのは、核兵器はだいたい維持費が滅茶苦茶かかる。すべての兵器の中でも圧倒的に維持費高いんですよ。で、持ちすぎてるとその維持費だけでアメリカの国家財政を実は圧迫してて。オバマ政権というのは、もう戦争を終わらせるということと同時に、莫大な出費ばかりしてきたアメリカの国家財政をもう少しまともにしなきゃいけないというのがあったから、戦争やめるだけじゃとても足りなくて無駄な核兵器はもう持たないようにしたいっていうのが本心で、だから核無き世界っていうんじゃなくて核少なき世界って言ってるだけなんですよ。

飯田 ふーむ。

青山 それをオバマさん一流の、言わば良く言えば表現術。悪く言えば、最悪の言い方で言えば嘘で核無き世界って言っちゃって、それでノーベル平和賞まで獲っちゃった。これはオバマさんのせいじゃなくて、それはノーベル賞を与える方が僕はおかしいと思いますけれども。

飯田 ふむ。

青山 しかしこのオバマ政権が今レガシー、ね?いわゆる遺産作りの時期に入ってて、日本の新聞はオバマさんよくそのレガシー作れてると評価する新聞が多くて、その中にイランとの核合意ってあるんですが。これは一言で言うと、時間をもうちょっと引き延ばして数を少なくして、それもやや粗悪な核兵器にとどめるんだったらオッケー!

飯田 ふーむ。

青山 その代わりアメリカがもう戦争できなくなったこのオバマ政権の間、中東地域でISIS自称イスラム国ともイラン軍やイラン革命防衛隊戦ってね!と、言わばそういう取引なんですよ。

飯田 はい。

青山 で、このイランが時間かけて数減らして、ややその未熟核爆発って言うんですけど、殺傷力を落とせば持てるってことになっていくと、これは小型核が必ず世界に広まるんですよ。

飯田 はい。

青山 だから核無き世界じゃなくて、核広まる世界を実はオバマさん作ろうとして。その中でかろうじてオバマさん評価できるのは、広島長崎の原爆投下についても絶対正しかったっていうアメリカの姿勢を幾分変えようという所は、これは僕は評価してるわけです、公平に。

飯田 ふーむ。

青山 だから例えばキャロライン・ケネディ大使もお出でになっただけじゃなくて、キャロラインさん前からこういう立場でしたけど、やっぱりアメリカの国務省からローズさんっていう次官がやって来たっていうのは、これはアメリカの変化をやっぱり物語るものであって、日本はこういう時こそアメリカと共に、戦争を終わらせるための原爆投下じゃなくて、ほんとは人体実験でしたね?と。それだからアメリカは核兵器を持ってない独裁者には辛くあたる。カダフィ大佐とかフセイン大統領とか。

飯田 はい。

青山 ところが核兵器持っちゃった金一族にはとても甘くなると。そういうことは現実に世界をおかしくしてますね?ということを最初は水面下でも、ぶつけていかないといけないです。これオバマ政権の残りわずかな間、来年の11月大統領選挙ですから、11月8日。それまでの間しかチャンスがないんで、そういう意味の今年は広島長崎だと僕は思ってます。

飯田 はい。続いて2つ目こちらです。

安倍総理の70年談話 歴代内閣の立場を引き継ぐ方針

戦後70年談話について安倍総理は、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継ぐと強調しております。その上で先の大戦への反省、戦後の平和国家としての歩み、次の80年、90年、100年に向けて日本がどのような国を目指すのか英知を結集して考え、世界に発信できるようなものを書き込んでいくと述べまして、未来志向の内容とする意向を示しております。

来週14日閣議決定するっていう…

青山 そうですね。閣議決定は談話出すんだったら当然のことで、途中グラグラしたとしてもするのは当然のことだから、改めて言うことは僕はないんですけれど、内容については多少、僕なりに聞いてるのは、僕の意見が通ったわけじゃないと思いますけど、僕は陛下のご発言を参考にするべきじゃないですかっていうことは官邸に何度も伝えて、それは陛下は痛切な思いってことはずっと発信されてらっしゃるけども、謝罪するってことはあえてなされてませんので、したがって過去のたとえば村山さんのような談話と違って、その部分はもうここでやめると。出すんだったらその歴史的使命を果たしてくださいってことを申しまして。これたまたま結果として。

飯田 はい。

青山 ベルギーのデザイナーが結果としてデザインが似ましたと、五輪のロゴマークで。突然話が飛びますが。

飯田 ええ。

青山 あれだから盗作って、盗作じゃないって認めてるのと同じじゃないですか?

飯田 ふむふむふむ。

青山 だから話を元に戻すと、だから結果として僕の意見に似ただけだと思いますけど、でもそういう方向になってると聞いてます。でもその上で僕はそもそも談話に賛成じゃないんですよ。

飯田 ふーむ。

青山 この節目節目っていうのを、あの宇宙空間。何も無いところに人間が時間っていう概念を作ったのは素晴らしいことだけども、それに引きずり回されて70年が節目だと言って、71年と違うんだ69年とは違うってやってると、また80年90年でまたやんのかと。半世紀とか1世紀とは話が違うんで、安倍さんらしいものを出せるんだったら話は別ですけど、すいません。ご意見いろいろあるでしょうが、世界のスパイ防止法と比べたら特定秘密保護法は全然低水準。世界の安全保障体系に比べたら、世界各国の。安保法制案も全く低水準。全く不充分なもの。その程度でこんな大騒ぎになる社会環境にあって、安倍さんがほんとに思ってることをこの談話で出せるわけがないのに、その状況下でわざわざ相手の土俵に乗ることはなかったと僕は思うんです。ただしもう遅いからそんなこと言ったって。

飯田 ふーむ。

青山 内容は、むしろ陛下のご発言を参考になさるべきではありませんかってことを言い続けてきました。まぁ結果はまだわかりません、14日に出ますからね。

飯田 はい。ニュースピックアップセブン、まずは2つのニュースを取り上げました。ご意見お待ちしております。メールはボイスアットマークイチニーヨンニードットコムです。

16時22分になるところです。『ザ・ボイスそこまで言うか!』、今日のコメンテーター青山繁晴さんです。続いてのニュース、こちらです。

スカイマークの再建をめぐる日米航空大手の争奪戦、ANAに軍配

今年1月のスカイマークの経営破綻から半年、ANAデルタ航空による日米航空大手によるスカイマーク争奪戦がついに決着しました。民事再生手続き中のスカイマークの債権者集会が昨日東京地裁で開かれまして、ANAホールディングス支援の再生計画案が6割を超える賛成を集めて可決されております。これによりデルタ航空の支援案は否決された格好となります。今後はANAと共同運航などを通じて、スカイマークの再建に協力するという方針だそうです。

青山 これはANAよく勝ったっていうよりは、日本側がよく持ちこたえて勝ったと思うんですよね。

飯田 はい。

青山 で、僕の個人的な見方ですけど、デルタはスカイマークそのものにほとんど関心ないと思うんですよね。そうじゃなくてスカイマークの支援を通じて、特に一般に言われている成田よりも羽田の潜在力に注目して、そこにぐっとアメリカ資本を入れようとしたと。だから本当は、これは実際には全然無かったんですけど、JALANAが共闘してもいいぐらいの話だったんですよね。

飯田 はい。

青山 で、デルタは流石と言えば流石で、宣伝戦もやって雰囲気作り。要するにANAが負けるんだって雰囲気まで作っていったんだけど、実際日本側の圧勝になったんで。まぁ全体を通じて言うと羽田が注目されてるなぁと。おそらく日本にとっては、かつて韓国のインチョム(?)空港が全部取っちゃうんじゃないかと言われたのに、羽田空港の延伸を海に向かってやっただけで、日本の技術力でやっただけで、これだけ大きな経済効果があるっていうのは改めて感じますよね。

飯田 ふーむ。

青山 でもそれと同時に成田空港の今後。あれほど農民の方々に犠牲も出して作った空港の今後が相当難しくなるなぁと僕は思ってます。

飯田 はい。では続いて4つ目こちらです。

司法取引を導入する刑事司法改革法案が成立へ

取調べの録音録画、いわゆる可視化の義務付けや司法取引の導入を柱とした刑事訴訟法などの改正案が、昨日の午後の衆院法務委員会で採決され自民公明維新民主各党などの賛成多数で可決されました。明日の衆院本会議で可決、参院へ送付される見通しで、本国会での成立が確実となっております。

青山 これは実は大きな司法の変化になるんですよねぇ。

飯田 はい。

青山 で、事件記者だった時の経験も踏まえて、これもすいません、僕のあくまで私見ですけど。可視化反対なんですよ。

飯田 可視化は?

青山 ええ。ずっと司法にも言ってきた…もっとはっきり言いましょう。もう退官された方だからいいと思うんだけど、検察の特捜などが大問題にされた、大問題になった、検察にもほんとに大きな問題があった。でも政治家はそれ大歓迎だった。

飯田 ふーむ。

青山 怖いのは警察じゃなくて検察の特捜部でしたから、これが弱体化するってのはほんとは大歓迎の、それは悪いことしてるからですよね?悪いことしてなかったら特捜だろうがなんだろうが怖いこと何も無いじゃないですか?

飯田 はい。

青山 そん時に一緒に乗っかっていっぱい圧力かかったわけですよ。で、検察の方も保身で可視化じゃあやりましょうかって話になったわけです。時の検事総長笠間治雄さんっていう、たとえば拉致事件にも関心の深い良心的な検事総長だったから、何度もお会いして「可視化反対です」と。で、本当は笠間さん内心は違ってたと思うんだけど、もうそっちに走っていって。これで要するに取調べが可視化って言い方非常に難しいけれども、要するに手の内を全部さらけ出さなきゃいけないっていうことになりましたよね。

飯田 ふーむ。録音や録画ってことですよね?

青山 はい。で、僕は事件記者の時代に、取調室に実は座ってたことも10回20回じゃないです。

飯田 あ、そうですか…

青山 はい。これは食い込んでいって僕なりのやり方として、実際の取調べってどうやってんのかっていうのを、裁判の取材する前に、取調べそのものもたくさん見たんです。

飯田 ふーむ。

青山 で、その中にはおかしいなって思うこともあって、刑事さんにこれおかしいって後で言って大喧嘩になったこともありましたけど、全部手の内をさらけ出すって特に、犯罪にはたとえばラブストーリーがもつれて、まさかと思う犯罪になってしまった人もたくさんいらっしゃるけれども、プロの犯罪者っていうのが、組織暴力団も含めて、実はたくさんいるんですよ。

飯田 ふーむ。

青山 そのプロの取調べはこれで決定的に僕は難しくなると思う。だからお聞きになってる方はこれはほんと要注意で、プロの犯罪者にとってやりやすい時代にこれ間違いなくなる。

飯田 ふーむ。

青山 で、こっちがその被害者にならないようにオレオレ詐欺だけじゃなくて相当警戒しなきゃいけないってことになっちゃう。だから僕は司法の役割を弱めると思ってて、もう法律が成立しちゃうから、言ってももう遅いけど、僕なりにずいぶん意見言ったんすけどねぇ。

飯田 これその取り調べ可視化で、取調べが不利になるので一方で司法取引っていうのを入れて欲しいという意見もありましたが、これでは不充分ってことですか?

青山 不充分っていうかねぇ、司法取引っていうのは元々アメリカの考え方で、アメリカ社会ってのは要するは全部が《bargaining》、取引なんですよね。日本そうですか?文化全く違いますよ?

飯田 はい。

青山 で、犯罪というのは必ずその国や地方の文化を根っこにして起きるんですよ。それ考えるとこの司法取引を入れたら、この取調べ可視化で犯罪者の側が有利になるってことを克服できるかって僕は違うと思うなぁ。

飯田 あ~。

青山 むしろその司法取引の名の下にいろんな偽情報が飛び交って余計に振り回されて、取調べはうまくいかないわ、変な自分助けてくれるならこれ言ってあげるってそれで振り回されて。

飯田 はい。

青山 たぶん司法の力は全体に落ちると思いますね。はい。

飯田 ニュースピックアップセブン4つのニュースを取り上げました。残り3つこのあと17時台後半戦で取り上げます。

16時32分です。『ニュース100人組み手』、寄せられたメールにどんどん答えていただきます。陸の王者さんからいただきました。

青山 おお、慶応の人。

飯田 ですかねぇ?

明日総理と翁長沖縄県知事が会談、会見しますが、果たして総理はどうやって翁長知事を説得するんでしょうか?分かる範囲で構いませんので青山さんの見解を教えてください。(陸の王者

青山 説得しません。

飯田 説得しない?

青山 はい。これ翁長側に官邸側とお話ししたいって動きは確かに出ました。で、これは菅さんがやるんです。

飯田 ふーむ、菅官房長官

青山 が、具体的なつまり翁長さんの本心を探るってのは菅さんがやる。で、それは菅さんがタイプとして適任ってこともあるけど、やっぱ内閣総理大臣が知事の本心探るってのは、これはやっぱり四脚転倒というか、妙な話なんで。

飯田 ふーむ。

青山 基本的に官房長官と翁長さんができれば本心さらけ出して、元々自由民主党沖縄県連幹事長だったわけですし。その上で翁長さんがずっと気にしてんのは、いつまでも俺を自民党の一地方県連の幹事長だと思いやがってっというのが前はもっとすごいあったんですよ。

飯田 ふーむ。

青山 俺は知事選挙で総理とか官房長官が推した仲井真さんを打ち破って出てきたんだと。俺を偉い人として扱ってくれってのが、菅さんがすっごいわかった時期があって、それで今回もちゃんと総理もお会いしますよということで総理が翁長さんと会って、中身はあくまでカウンターパートナーは総理じゃなくて官房長官ですから。そことやるんですよ。

飯田 来週官房長官が沖縄に入ってという話がありますけど、じゃあ具体的な話はそこで?そっから始まるということですか?

青山 いやまぁまぁ実際始まってんすけど、これはひとつの背景としては要するに沖縄県の特に経済界から、要するに翁長知事が就任なさってもう結構なるけれども、要するにこの普天間の話だけだと。やらないっていう話で、その裁判闘争やるだけで沖縄経済一体どうするつもりなんだという突き上げが、もともと保守だった人ですから激しくなってきてて、したがって菅さんから沖縄経済の振興策ってのをなるべく引き出したいと。

飯田 ふーむ。

青山 だからと言ってしかし普天間を移設してよしって話にはならないんで、そういう意味では見通しは全然立ってません。

飯田 はい。それからこちら、プリさんという方。

先週の『ボイス』でTPPのニュースの際に、日本の農産物は充分に輸出競争力があるというお話でした。それについて異論は無いんですが、私は日本の良質な農産物を中国などの富裕層が高値で買い占めてしまわないか、その結果国内で品薄になって値が高騰しちゃうんじゃないかと心配しています。代わりに日本人は外国からどっと入ってくる安価な大量生産の食料品しか口に入れられないことになっちゃうんじゃないでしょうか。(プリ)

青山 これはよくお考えになってる質問だと思うんすけど、ただこの質問の前提には日本の農業生産力が、あるいは生産率の向上がこれ以上進まないってことが前提にあると思うんです。生産率じゃなくて生産性の向上ね。

飯田 ふーむ。

青山 でも本当は、輸出産業になって産業自体が拡大していき、しかも株式会社が参入して新技術の導入もあると、生産自体が向上していくんですよ。

飯田 はい。

青山 もともと実は農業だけじゃなくて産業全体がそういうものですし、それから農産物も田畑で作るだけではなくて実は工場生産がとっくに行われていて、そういうことも含めての全体の産業競争力のかさ上げなんで。中国の富裕層が高値で買い占めるってのは実は今もうすでに起きてます、一見目立たないだけであって。

飯田 はい。

青山 それで日本人が口に出来なくなるような生産の低下、あるいは生産の停滞ってことは僕は起きないと考えてますから。だから世界に貢献できる日本の農産物ってことは、最初は僕はさっき、まぁずっと言ってるように少量で、つまりロットって言いますけど生産量は大きくなくていいから、小さなロットでいいから付加価値の高いもの。それは始まりであって、やがてそれがまわっていってほんとの輸出産業になっていくと、大きな産業基盤が新しく出来てきます。

飯田 ふーむ。

青山 で、ロボットも含めた、あるいは向上技術、照明も含めて、全部が絡まり合っていくんで。そういうことを前提にして言ってるわけです。

飯田 はい。ご意見お待ちしています。メール、ボイスアットマークイチニーヨンニードットコムです。以上『ニュース100人組み手』でした。

飯田 さぁツイッターでいろいろいただきましたが、ヨシダリュウノシンさん。

谷垣総理の可能性ってのは無いんですかねぇ?(ヨシダリュウノシン)

青山 いやもちろん可能性としてはありますよ。ざっと言えば現実に可能性あるとしては石破さん岸田さん谷垣さん。ただし一番可能性あんのが、安倍さんがまだまだ続くという方がもちろんあります。

飯田 なるほど。ご意見お待ちしてます。メール、ボイスアットマークイチニーヨンニードットコムです。

暑くても夏には夏の楽しみいっぱい!17時だよ!一緒に考えましょう、青山繁晴です。ニッポン放送アナウンサー飯田浩司です。このあと17時半まで生放送。『ザ・ボイスそこまで言うか!』お送りしておりまーす。

飯田 今有楽町は今日33.1℃であります。熱中症にどうぞご注意下さーい。昨日寝る時に、夜中なんですけど蝉が鳴いてるってことがありましてね、たぶん外暑いまんまだからと思うんですけど…

青山 Pちゃん、いやPちゃんじゃないや、浩ちゃんの頭の中で鳴いてたんじゃないでしょうね?

飯田 えーっ、どうなんだろうノイローゼ気味なのかも…

青山 ちなみにPちゃんってのはガラスの向こうにいるディレクターなんすけど、うん。

飯田 さぁメール、そしてツイッターたくさんいただいております。ありがとうございます。こちらですね、サンさんという方。この方よくツイッター下さるんですけれども、結構若い農業目指していらっしゃる方で…

株式会社の参入だと単価が高くなると思う。というか今の農産物は単価はちょっと安すぎるかな?だから他とは違う消費者がこれを使ってるから違うというような一種の付加価値をつけて農産物を売りたいなぁ。(サン)

青山 仰るとおりですよ。はい。

飯田 今がやっぱり安すぎるというか、均一価格になってしまうところがありますもんね。

青山 だから付加価値をつけて自分の手塩にかけて一生懸命作ったものが高く売れるってのがやっぱモチベーションになって、良い人材も集まってきて、良い資本もやってくるっていうね。そういう好循環作りたいっていう趣旨でもあるんです。でも農業は日本の根幹ですよ?はい。お荷物じゃない。そこをまず見直さないと。

飯田 ペルソナさん町田市40歳男性、メールでいただきました。

安保法制を始め日本を取り巻く国際情勢に対する無邪気な平和主義は、9条は平和憲法であるとの戦後70年続いた刷り込みによるものです。すべての議論は9条とはなんぞやという根本、幹から始めるべきです。9条の真の意味は日本の永久武装解除であるという戦後最大のタブーに日本人ひとりひとりが踏み込まなければ、日本が1500年を迎えることはありません。

青山 この方のご意見は僕が長年申してきたこととよく似てて、それが40歳の方でこういうことが出てくるってのは歓迎なんですけど、ただし一点だけ、わずかな一点ですけど、9条の真の意味は日本の永久武装解除?これ僕は長年アメリカの軍人や外交官と、特にワシントン行って議論して感じたのは、あくまでもアメリカの真意ってのは占領下の憲法なんですよ。

飯田 ふーむ。

青山 だから憲法96条は逆にハードルを高くしてあって、日本は誇り高い国であって、沖縄戦やその前の硫黄島の戦いをよくそれはアメリカ知ってるから、必ず独立回復したその夜に新しい憲法を作るだろうから、その時にアメリカなりにやっぱり戦争はもう起こしちゃいけないと。実際アメリカはその後すぐに朝鮮戦争を始めてるんですけども、でもそういう意思を感じて欲しいと思うから96条のハードルを高くしたという証言を、もう亡くなった方からも僕は聞きました。

飯田 はい。

青山 だから永久じゃなくて、あくまで具体的に言えば、これは結果としてその年になったんですけど、1952年の4月27日までであって、4月28日にサンフランシスコ講和条約を発効したら実は武装解除の意味もそこで終わってるわけですよ。

飯田 ふーむ。

青山 この方の意見に基本的に賛成しつつ、永久に武装解除されるということではなかったと。アメリカの真意ですらそうじゃなかったということをもう一度テーブルに乗せて議論していただければと思います。

飯田 そういう意味ではじゃあアメリカからしたら「え、まだ変わってなかったの?」っていうのが…

青山 ええ、実は僕は生き残りの方を訪ねて行ったりしてたんですけども、"your responsibility"って言われました。あなたってyour、複数の。

飯田 はぁ~。

青山 たしかに私たちは英語で、ほんとは国際法にも違反して、ハーグ陸戦条約によれば、勝った国は負けた国の法律いじっちゃいけませんから。原則としてって条件はついてるけど、それは基本的にしちゃいけないんすよ。

飯田 ふーむ。

青山 それを乗り越えてやってしまったけれど、それを変えるなというわけじゃなくて、変えるなというならそもそも96条が存在しないと。改正条項はないと。改正条項があるってことは日本人が自分で直せということだから、と。だからその後のことは、日本が独立回復した以後のことはすべて"It's your responsibility.never ask me again"って言ったんすよ。二度と俺に聞くなと。そのとおりだと思いますね。

飯田 ご意見お待ちしております。メール、ボイスアットマークイチニーヨンニードットコム。ツイッターハッシュタグ、シャープボイスイチニーヨンニーです。それでは17時台の『ザ・ボイス』、この時間の最新ニュースからお伝えします。17時の産経新聞ニュースです。ニュースデスク、井戸さんお願いします。

井戸 はい。

暑い夏です。今日の東京都心は、今年の夏最高の35.9℃を観測し、猛暑日が7日連続の新記録となりました。

広島は今日被爆から70年の原爆の日を迎え、爆心地に近い広島市平和記念公園で、平和記念式典が営まれました。松井広島市長です。「黙祷!(鐘の音)」「オバマ大統領を始めとする、各国の為政者の皆さん。被爆地を訪れて、被爆者の思いを直接聞き、被爆の実像に触れてください。」70年という月日、犠牲者を追悼するため平和記念公園を訪れた人は「原爆とは戦争の恐ろしさというのが、だんだん薄らいでいきよるんじゃないか思うんだよねぇ。絶対に戦争はいけない。」「二度とこのようなことがないことを祈って参りました。」「だんだんみんな忘れていきよるんじゃなぁい?原爆のこともね、なんでどけぇ見てもほんまほとんどの人がねぇ、8月6日も知らない人も半分ぐらいおるしねぇ。だからなるべく知ってる人は伝えていくべきだと思うよ。」

ところで平和記念式典に参列した安倍総理大臣は、その後広島市内で記者会見し、戦後70年談話について、歴史認識を継承することを前提に作ると、こういう考えを示しました。「安倍内閣としては歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでおり、戦後70年の談話はそれを前提として作成を致します。その上で新たな談話の内容については、先の大戦への反省。戦後の平和国家としての歩み。今後日本としてアジア太平洋地域や世界のために、さらにどのような貢献を果たして行くべきか。英知を結集して考え、そして書き込んでいく考えであります。」

こうした中この談話の作成に向けて安倍総理が設置した有識者懇談会は先ほど総理に報告書を提出しました。懇談会の西室座長は先ほど午後17時から官邸で記者会見を行っておりますが、共同通信によりますと報告書は先の大戦をめぐる日本の行為を侵略、植民地支配と明記し、お詫びの必要性には触れていません。さらに中国、韓国との和解は未達成で、中国、韓国に肝要な心を促している他、韓国のパク・クネ政権は日本と理性的に付き合う意識を見出していないと批判しています。また時事通信によりますと報告書は、歴史認識をめぐる韓国政府の対応について「ゴールポストを動かしてきた。いかに日本側が努力しても将来の韓国政府が日本側の過去の取り組みを否定する歴史が繰り返されるのではないか」とやはり批判しております。

一方安倍総理の記者会見ですが、沖縄県のアメリカ軍普天間飛行場の移設に絡む工事の一時中断については、「協議を通じ改めて普天間の危険性除去と辺野古移設に関する考え方や、沖縄の負担軽減を目に見える形で実践するという政府の取り組みについてご理解をいただけるように丁寧に説明を行っていく考えであります。」

おしまいに新しい国立競技場の新たな建設計画の策定に向けて、これまで様々な提言を行ってきた建築家の槇文彦さんが今日午後、遠藤オリンピック担当大臣と会談しました。槇さんです。「まず最初に我々が懸念しましたのは景観の問題で、8万人のトラック規模のものを次の50年100年ここに置いていくんだっていうことは何も前にみんなが懸念したことを学んで無いんじゃないかっていう点が非常に問題だと思います。」

井戸 ニュース、以上です。

青山 今井戸さんのニュースにありましたとおり、有識者懇談会の報告書が総理に出されたと。その中で、僕もまだ実物目にしてないんで先ほどのニュースの共同電のところなんですけれども植民地支配と。で、これが恐らく韓国を併合した時のことについて言ってるんだと思いますけど、懇談会はあくまで懇談会の話であって総理談話とは別物ですけれども、こういう事実に反すること。これイデオロギーの問題じゃなくて、条約に基づいて大韓帝国の皇帝閣下と言わば約束事として併合してるんで、これが西欧社会がやってきたところの植民地支配と同じっていう風に、総理が設置した懇談会に出ること事態が僕はやっぱり有害だと思うんですよね。一方でこれ時事によるものですけど、韓国はゴールポストを動かしてきた。これみんなわかると思いますけど、サッカーの試合でゴールに入りそうだったらポストを動かされたら試合にならないんですけど、そういう表現が盛り込まれているとこれはもちろん韓国を刺激することになるんですけど、これは事実動かしてきたんですけどね。そうすると懇談会って今の報道だけだと、ああも書きこうも書きっていう。じゃあ一体何のために設置したのかなぁという。今は正直、この段階では感じますね。

飯田 産経新聞ニュース、井戸さんでした。

飯田 17時11分です。今日のニュース7項目ピックアップして青山さんと解説していきます。後半戦まずはこちらから。

日米外相南シナ海情勢をめぐる連携で一致

岸田外務大臣は今日午前、訪問先のマレーシアでアメリカのケリー国務長官と会談しました。両外相は中国が海洋進出を強める南シナ海東シナ海の情勢をめぐって意見を交換しております。一方的な現状変更は許さないとの立場から、日米が連携して対処していくことで一致した模様であります。

青山 これは中国の赤い舌と呼ばれるぐらい自国の沿岸から遥か遠い所まで、南シナ海ほぼ全域にわたって中国のもんだと言ってることに対して日米が連携するってのはあったり前、前からやってることであって、これ自体は実はニュースとは言えないんですよね。で、この今クアラルンプールでやってることってのは、この後段々ほんとは何だったかって出てくると思うんですが、でも少なくとも表面に出ただけでも、昨日中国の王毅外務大臣とアメリカのケリー国務長官、つまり外務大臣が米中で会談して、その時に王毅さんが突如として「平和的に解決する」と言ったと。するとケリーさんは「それは素晴らしい」というような良い会談だったって言ったことになってるわけですよ。

飯田 はい。

青山 ほんとはもっと違うことも出たと思いますけど、まぁでもこの表面に出たことで言うと、やっぱアメリカはもう頼りにならないということです。どうしてかと言うと、中国の言ってるその平和的に解決したいっていうのは要するにもう現状を認めろということであって、これ以上揉めるなってことで、現状は埋め立て完全に終わっちゃって、その上の施設も実に3000M級の滑走路をすでに作り、だから大型爆撃機が使える滑走路に、まぁ細かい施設はわかんないけども、まぁほとんどそうなってる。

飯田 はい。

青山 さらに2000M級もまた作ってると、その写真まで出てしまっててですね。だからこれ以降平和的にやりましょうっていうのは、もう中国がやることやったから余計なこと言うなって、それに対して今のところではケリー国務長官がその平和的にやるのは素晴らしいと言ってたら話にならないわけですよ。

飯田 ふーむ。

青山 で、これ今回マレーシアの首都で、まず最初にASEANだけの10ヶ国だけの外相会談やった時に、いきなりフィリピンの外務大臣が「この後アメリカのケリー長官が来たら中国に3つ突きつけるはずだ」と言っちゃったわけですよ。1つは埋め立てもうやめろ、施設はもう作んな、それからさらには3つ目がポイントで、いかなる攻撃的なことももうやめろということをアメリカは言うはずだと言ってしまって、当然なんで勝手に手の内さらすんだって話になったんすけど、これほんとはフィリピンのいかに苦しいかってことを物語ってて。

飯田 はい。

青山 要するに中国が軍事基地を作ってるっていうのは、東京からすると八丈島とか。これは僕の参加したテレビ番組でもやったんすけど、僕も事前にいろいろ意見申し上げました。でもここはポイントなんですよ。フィリピンにとったら目と鼻の先で中国の軍事基地が海上に姿を現したわけで、したがってアメリカに一旦出て行ってもらったスービクって海軍基地をもっかいフィリピンが再開したことになってんすけど、あるいは再開しつつあることになってんですが、そこに置く飛行機ってのはT-50っていって、要するに練習機だったやつを韓国が戦闘機として再開発した、軽戦闘機って奇妙な言葉だけど一応そう言われてるやつで。

飯田 ふーむ。

青山 それを12機程度とりあえず買いますと。それから軍艦置くって今日のテレ朝で言ったからあえて解説して、軍艦といったってフリゲート艦っていって要するにものすごくちっちゃいもので、そんなもので中国海軍に、あの膨れ上がった中国海軍に、空母もある中国海軍に対抗できるわけないから、要するにアメリカ海軍に来てもらいたいために呼び水としてやってたけど、どうもオバマ政権が続く間はそれ本格的にやってくれそうにとても無いと。

飯田 はい。

青山 そうすると大統領選挙は目の前って言っても来年の11月8日ですよね?新しい大統領が就任すんのは再来年の1月ですよね?その間に中国は完璧に軍事基地を作っちゃって、南シナ海の全域支配しちゃうからその前にアメリカどうにかしてくれって話なのに、平和的にってひと言いわれたらあーそうですね平和的にって話になっちゃったら、これ話にならないんですよ。だからこれは本当にやっぱりアメリカが、その内向きに後ろに戻っていくっていうことを物語っている今のクアラルンプールの会議だという風にニュース見るべきです。

飯田 では続いて6つ目こちらです。

およそ1年ぶりの日長外相会談 拉致被害者の調査報告を要求か

飯田 これもそのクアラルンプールで行われているものであります。

日米外相会談に続いて北朝鮮のリスヨン外相と岸田外務大臣、会談をしました。

青山 これはまず前提となる基礎的なことを言いますと、東南アジア諸国連合ASEANってものがあって10ヶ国が加盟してるわけですよね?

飯田 はい

青山成長センターなんで、そこに日本とかアメリカとか中国とかいろんな国が乗っかってきて、それが14ヶ国プラス1機構あって、それをASEAN《regional forum》、地域フォーラムと言ってるわけです。その中に北朝鮮も実は入ってて、北朝鮮も実は経済が大事なテーマなんで。

飯田 はい。

青山 当然会議やるとなったら北朝鮮外務大臣が来たから、岸田外務大臣拉致事件について会ったということなんですけど、これあえてキンコンカンコン鳴らさなかったけど、ほとんどなんちゃってニュースの世界で、何故かと言うと北朝鮮において行政組織っていうのはほとんど力無いんですよ。党と工作機関と軍だけで。

飯田 はい。

青山 行政機関ってものが壊滅状態にあるっていう非常にいびつな権力構造なんで、この北朝鮮外務大臣拉致事件について何らの発言権も発言力も影響力も無いんですよ。

飯田 無い?

青山 ありません。断言しますけど。だから岸田さんが岸田さんなりに誠実に話はしたんでしょうが、まぁほとんど意味は持たないんですよ。

飯田 あ~。

青山 そうじゃなくてこれはやっぱりキムジョンウン第一書記と安倍総理のやっぱり本当は直接交渉しか最終的にありません。

飯田 では続いて7つ目こちらです。

文部科学省が高校の必須科目に近現代史を新設へ

文科省は昨日中央教育審議会、中教審の特別部会で次期学習指導要綱の骨格案を示し、高校の必須科目に日本や世界の近現代史を学ぶ歴史総合などの新科目を設ける案を公表しました。

青山 これは今日最大のニュースだと思います。先ほどリスナーからのメール、ご意見、ご質問の中に、憲法9条をどう考えるかって問題もありましたけれども、その1にも2にも3にも4にも5にも10も100も全部、ほんとは教育なんですよね。ただそれは学校だけじゃなくて家庭教育も合わせてのことですけど、でも日本人は真面目に学校行くんで、学校教育はほんとに大事で。

飯田 はい。

青山 他のニュースでも言いましたが、僕の意見などは何も反映されてませんけれど、たまたまですけどね。僕が長年言ってきたことが突如姿を現して、実はこれは高校時代から、てかほんとはそのちょっと前の中学3年くらいから学校の先生に言ったりしてきたことなんですけど、まず何故世界史と日本史が分けてあるんですか?と。

飯田 ふーむ。

 これだって遣唐使や遣隋使の話してるだけでも不思議でしょ?分けるのが。で、それはやっぱり一緒にやってくれないとすごくわからないから、逆に世界史年表と日本史年表を重ね合わせて見ると、まぁそういう本も売ってるけど、すごく面白いわけですよね?日本と世界が絡み合うと。で、それやるべきだっていうことと、それからこれも長年、特に記者時代に特に言ってきたことですけど、とにかく近現代史を僕の子供も含めて、僕自身も教わってないと。

飯田 はい。

青山 あの突然原子爆弾のキノコ雲が写真に出てるとこだけ教科書見せられて、日本は戦争したからこういう目に遭いましたという話で終わっちゃうから、要するに一番大事な部分がまったくわからないで来たわけですよね?

飯田 ふーむ。

青山 それを近現代史ってものをやるために、特に近現代史は日本史と世界史の区別をつけるべきじゃないって考え方が出てきたんですよね?

飯田 はい。

青山 これは正しくて、何故世界大戦が起きたかというと、人間がだんだん愚かになっていったんじゃなくて、あくまでも通信と交通が発達したために、戦争も地球規模になってしまったわけです。ね?つまりどこの国であっても、つまり日本のような主要国でなくても、当然自国の歴史と世界が絡まりあうのが近世以降の近現代史なんですよ。

飯田 はい。

青山 それを歴史総合という科目でやるというのは、これは非常に大きいです。安倍政権っていうのは第一次安倍政権の時に、教育基本法を敗戦後初めて改正したけど、中身は実はほとんど盛り込むことができなくて政権潰れてしまって、第二次第三次安倍政権になっても英語教育を子供の頃からやりましょうぐらいの話になってたんです。ようやく本体が現れた。

飯田 ふーむ。

青山 これはまだ言わば文科官僚の考え方として出た素案に過ぎないので、これをどうやって充実させるのか。特にたとえば日本教職員組合の問題もこれでいよいよ先延ばしにできないことになっていくから、国民の考え方、ここにすごく関心を持っていただきたい。

飯田 ふーむ。

青山 ピックアップセブンの最後なんで時間は限られていたけれども、ニュースの熱として一番これがでかいんですよ。

飯田 はい。ニュースピックアップセブン7つのニュースを取り上げました。

お送りしてまいりました『ザ・ボイス』お別れの時間が近づいて参りました。

青山 はい。

飯田 いよいよ明日8月の7日、『ぼくらの祖国』の新書版が発売。

青山 んー、なんて浩ちゃんいい人なのっ!

飯田 ブログに写真も上がってましたね?

青山 はい。あれ、今日持ってくりゃよかったなぁ、ほんとにいい感じなんですよ。自分でいうのもアレだけど。

飯田 表紙、ねぇ?

青山 それが新書で表紙を例外にしてくれるっていうのがもうビックリして。

飯田 お!今情報が入りました!その『ぼくらの祖国』新書版ですけども、5人の方に5冊!

青山 5しゃつ!何故か繁子語になってるけど、プレゼント!

飯田 プレゼントでございます。プレゼント5冊ありますんで。住所氏名お電話番号をお書きの上、ボイスアットマークイチニーヨンニードットコムまでお寄せいただければ…

青山 もちろんサインします!

飯田 おお!

青山 はい。ほんとに魂込めて書いた『朝(あした)の祈り』。あしたっていうのは朝。それも、読んでください。それ入れてますから。

飯田 ええ。とういわけでこの時間のお相手ニッポン放送飯田浩司と、

青山 青山繁晴でした。

飯田 明日発売です!

青山 新書!

出演者:青山繁晴(コメンテーター)、飯田浩司(アナウンサー)