聞文読報

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10月2日 島袋 大(自由民主党) 一般質問(全文) 沖縄県議会『平成27年第7回定例会』

※平成27年10月2日、沖縄県議会『平成27年第7回定例会』より

島袋 大(自由民主党

おはようございます。自由民主党の島袋 大(しまぶくろ・だい)でございます。台風21号で300戸以上の住宅被害が出された与那国町に対し、心よりお見舞いを申し上げたいと思っております。県は災害救助法適用に、知事を中心に決定されていただいておりますので、県と国と速やかに連携して行って、与那国町民の皆さん方の安心で、また笑顔が早急に見れるような対策をお願いしたいなと思っております。

きょうは、知事、副知事も、「また島袋大は基地問題かなあ」というふうに思ってるかもしれませんでしたけれども、今回は、通常のわたくしの教育、福祉、そして保育ですね。自民党でわたくしが窓口になっておりますんで、それをもとに、提案をしながらやっていきたいと思いますんで、ひとつご理解のほう、お願いしたいと思っております。

質問に移ります。

「県立特別支援学校を那覇市に設置する要請について」であります。特別支援学校に那覇市在住の児童は、現在何名いるんでしょうか。

喜納 昌春(議長)

休憩します。

再開します。

諸見里 明(もろみざと・あきら)教育長。

諸見里 明(教育長)

那覇市在住の特別支援学校の生徒は、県の特別支援学校に在籍してる数は、合わして、これ沖聾・沖盲等も含みますけれど、合わせて、393名となっております。

島袋 大(自由民主党

次年度も含めて、これからこれだけ、県と那覇市の子どもたちが約393名いるということでありますけれども、次年度、おおよそ、だいたい見込みの数というのはもう出されてますか。

喜納 昌春(議長)

休憩します。

再開します。

諸見里 明(もろみざと・あきら)教育長。

諸見里 明(教育長)

実は、特別支援学校に入学するかどうかというのは、市町村の適就(心身障害児適性就学指導審議会)、まあ、就学委員会ですね。それにかけて決まるものですから、これからになるんですけれど、例年、20…、これ、年によって変わるもんですから、ちょっとまあ、確認できないですね。

島袋 大(自由民主党

まあ、今回、卒業する子たちもいるかもしれません。これは393名の中にですね。おのずと新年度になって入学する場合ですよ。おおよそ、この323名の那覇市の在住の子どもたちっていうのは、次年度もそれぐらいの数となるような見込みの、ぼくの認識でいいですか。

諸見里 明(教育長)

特別支援学校対象の児童・生徒は増大気味でして、393名を、まあ、増えると思います。

島袋 大(自由民主党

今回、「沖縄県特別支援学校PTA協議会」や、「特別支援学校に就学する児童・生徒の保護者の会」から、要請、もろもろ受けてると思いますけれども、それを受けての対応はどう考えてますか。

諸見里 明(教育長)

今回、特別支援学校の保護者の代表、PTA会長等の協議会から、要請が出てまいりました。その要請は、那覇市内に特別支援学校、知的障害児の特別支援学校がないことから、その、是非つくってくれという要請でございました。

特に那覇市から、近隣の特別支援学校にいま、分散して通学してる状況ですので、その周りの特別支援学校が過密状態になってるということは認識しております。

そのためにわたしも、わたし自身も、那覇市内に特別支援学校が必要であるということは認識しております。

島袋 大(自由民主党

今回、この要請を受けて、署名も一緒に添付されたと思ってますけれども、そのお父さん、お母さん方、那覇市内もろもろ、近隣・離島を含めて、どれだけの声が届いてますか。

諸見里 明(教育長)

1万8千筆だったと思いますけど、ちょっと数字がいま手元にないものですから、約2万弱だと記憶しております。

島袋 大(自由民主党

まさしく2万人ちかく、お父さん、お母さん方が、一生懸命、「雨の日も風の日も」って言葉、あんまり使いたくないですけれども、懸命に、子どもたちの思いを込めて、要請したと思っております。

そのなかで気になったのは、なぜこの要請を、教育長の部局、教育長管轄の部局は、要請を受けました。知事部局、これ、知事にも同じような2万人の、この署名もセットで、要請を要望したわけでありますけれども、知事のほうの部局としては、なかなかこれ、段取りが取れなかったんですよ。どうなってますか。

喜納 昌春(議長)

休憩します。

再開します。

諸見里教育長。

諸見里 明(教育長)

知事への要請につきましては、最初、県教育委員会のほうにありまして、そして、知事に直接お会いしたいということは、窓口を通してやったと記憶しておりますけれど、その時、知事が、公務が重なっておりまして、そのために「ちょっと無理だ」ということは伺っております。その点はわたしのほうが対応をしたという次第です。

島袋 大(自由民主党

冗談じゃないよ!これは2回ともですよ。

「こういう事情で、これだけの署名がきている。どうしても教育長と知事とセットでやりたい。お願いできませんか」って言いました。わたくしがお願いしたら、またいろんな面が出てくる可能性があるから、しっかりとこの教育長の部署から知事の秘書のほうに、秘書課のほうにお願いしてやったらどうだって、わたくしが提案したわけですよ。それやった、1回目は。

なかなかこれ、口頭で、「これは教育長の管轄の部署なんだから、教育長のほうが受けるべきだろう」と言われたわけですよ。それでもわたくしは納得いかなかったから、これだけ親御さんたちが、本当に苦しい思いで、要請したいということだったので、再度、わたくしは電話を入れて、「署名もありますよ」と。こういうかたちで、わたしは知事に対して、「知事がこれ、まったくやりたくない、やりたくないって言ってるんですよ」ということは言えませんから、「知事も一生懸命やりたいんだよ」と。だからこそ、「2万人の署名も含めて、一緒に知事にお会いしたほうがいいんじゃないですか」と、もっとかみ砕いて、わたしは要請したんですよ。

そののちに返ってきた答えが、これは同じように、「教育長の部署だから、ここが受けるのが筋であって、知事のほうはできない」っていう答弁だったですよ。

なんも答弁になってる話じゃないんだよ!まったく機能されてないってことですよ、知事部局は!秘書課もろもろ含めて、なんも下りてきてないんですよ、知事のほうに!

知事、副知事それ聞いてますか? 「知事が忙しかったら、副知事もどうですか」と。「ほんとに皆さん苦しい思いで(要請を)出してるんですよ」と、わたしはここまで言って、二度、お願いしたんですよ? 副知事でも、連絡してません? いかがですか。

知事公室長にまず来てるかって話ですよ、秘書課から。

喜納 昌春(議長)

休憩します。

再開します。

諸見里 明教育長。

諸見里 明(教育長)

日程の調整で、秘書課を通して、いろいろやり取りしたのは覚えてますけれど、ちょうどその時は、知事が政府とのいろんな、この協議会を控えておりまして、「それじゃあ、県教育委員会で引き取ろう」と言ったのを覚えております。

島袋 大(自由民主党

ですから、これもいま教育長が答弁するはずじゃないんですよ。知事部局にわたしは質問してるんですから。

これは、知事ができないって言うんなら、知事は公務に忙しいのはわかりますよ。当時は集中協議とかもろもろあったなかで、あったかもしれん。だったら副知事もろもろ含めて、お二人いるんだから、誰かが対応するべきでしょう。

副知事の、知事の部局が、誰かがとって、ほんとにこれ、一生懸命なこの思いを、くみ取るべきじゃないかなと思って、わたしは二度もお願いしたんですよ。

そのへんはまあ、連絡不十分で下りなかったということは下りなかったということで、明確に言っていいと思いますよ。これはまた改善する、わたしはこれでくみ取っとこうということじゃないですよ。

こういう、対応が遅れたから、これはしっかりとやるっていう答弁いただければいいんですよ。親御さんたちの気持ちを考えて、ちょっと答弁していただきたいと思うんですけれども。

安慶田 光男(副知事

じゃ、ご答弁申し上げます。

いま、秘書課も、それから秘書官とも調整しましたが、少し連絡のミスがありまして、じゅうぶん、その意思がわたしたち三役まで届いてなかったというのがわかりましたので、あらためて、もしそういうことがありましたら、正して、またそういう機会がありましたら、是非とも、対応してまいりたいと、そう考えております。

島袋 大(自由民主党

是非とも、ここ重要なところでありますから、いろんなかたちでまあ、こういうお気持ちもろもろ、皆さん方のお気持ちをくみ取るためにも、是非とも、5分、10分でもいいですよ。時間を取ってやるべきだと思ってますから、それの連携も密に、ひとつお願いしたいと思っております。

この要請を受けて、これからですよ。この特別支援学校を、那覇市に設置するのか、しないのかが大きなテーマですよ。どうなんですか。

諸見里 明(教育長)

現在、この島尻特別支援学校の過密化、それから近隣学校の状況を踏まえましても、それからやはり遠距離で通学するわけですから、生徒・保護者のご苦労、負担等はもうじゅうぶん感じてるところです。

教育委員会としましては、是非とも那覇市内に設置したく努めてるところでございますけれど、いくつかのもう、大きな課題がございまして、いまそれに向けてがんばっているところです。

島袋 大(自由民主党

教育長、その課題っていうのがわれわれ聞きたいわけですよ。課題っていうのはどういう問題がありますか。

諸見里 明(教育長)

特別支援学校、学校でございますから、たとえば教育課程に、教育課程で、農業を設置する必要がございまして、農場が必要であるし、さらに運動場が必要であるし、学校としてまとまった用地がどうしても必要となってくるんですね。

那覇市の都市部で、このまとまった土地を確保するというのが大きな課題となっております。

島袋 大(自由民主党

ですからいま聞いたら、土地と、いろんな問題は予算ですよ。土地、予算の問題で、わたしよく理解していいですか。

諸見里 明(教育長)

どうしても、現状を考えても、将来を考えても、那覇市内、あるいはこの近隣、特別支援学校の設置ってのは、どうしても必要となってまいると認識しております。

島袋 大(自由民主党

ですから、次年度に向けて、予算要請するのか、土地ももろもろ、いろいろ探さんといけないかもしれませんけれども、根本的には那覇市に設置するんだから、那覇市教育委員会那覇市の市長もろもろ含めて、議論しないといけないと思ってますけど、それも大事ですよね?

諸見里 明(教育長)

特別支援学校の那覇市内、この近くへの設置っていうのは、もう喫緊の課題でございまして、わたしも教育長就任の頃からその課題は認識しております。就任して間もない頃から、那覇市の教育長、それから現在まで数回にわたって、この件に関して意見交換をしております。

先日は那覇市長ともお会いして、その問題、意見交換してまいりました。市長からも是非検討、積極的に協力して調整していきたいという旨の発言をいただいてるところです。

島袋 大(自由民主党

まさしくその協議会を、いま実際、協議会あるんですか?那覇市とこの県の教育長との協議会ってのはあります?この特別支援学校を那覇市に設置するために、協議会ってのをつくられてますか?

諸見里 明(教育長)

いずれも、わたしを中心として意見交換を重ねておりまして、まだ協議会は設置しておりません。

島袋 大(自由民主党

そこですよ。協議会をすぐつくってください。これはもう遅かれ早かれ、まあ、今議会終わったのちにつくるとか、年内につくるとか。年度じゃないですよ、年内につくるとか。そのへん明確に答弁してください。

諸見里 明(教育長)

那覇市と県が、その課題意識というのはいま共有してるところでございます。まあ、近いうち、まあ、議会終わってから、早速、協議会を設置の検討に入りたいと思います。

島袋 大(自由民主党

ですからその協議会をまず早急につくることですよ。しないと議論ができません。

問題は土地、予算だと思っております。ぼくもいろんな面で調査しましたけれども、土地に関しては県有地、たくさんあるんですよ。知事が市長時代、まあ、副知事も議会にいる時に、当時、空手道会館を西町の運転免許センターの跡地に、名は市議会は誘致したいという提言がありましたよ。あそこにも土地がある。赤十字病院、古波蔵(こはぐら)の。今、更地になってますよ。あれも県有地ですよ。

こういう県有地があるのに、こういったもろもろも議論するべきだと思うんですけれども、いかがですか。

諸見里 明(教育長)

この那覇市内の、いま、土地の確保につきましては、実は数年前から、いろいろと検討してきたということは事実です。

まとまった土地、たとえば、大平特別支援学校が2万4千平米かな? それから西崎特別支援学校が2万平米。

2万平米のまあ、基準として、それぐらいの土地っていうのはなかなか見当たらなくて、これまで議論を重ねてきたんですけれど、たとえば運転免許場跡も、それもいろいろと検討してまいりました。まあ、赤十字に関してはまだ情報がないので、まあいろいろ、ちょっと情報が無いんですけれど、土地の確保についてはとにかく必要だと思います。もう議論の真っ最中ですね。

島袋 大(自由民主党

まあこれ教育長のほうから、まあ、答弁っていうのはなかなか、議論のあれですから、あれですけども、県有地ですよ、総務部長。管財課担当の部長として、いま計画的にどうなってますか。このわたしがいま提案した土地は。跡地もろもろ含めて議論されてるんですか。

平敷 昭人(総務部長)

県有地につきましては、いまお話にあった西町でありますとか、赤十字病院の跡地につきまして、具体的にどこだというのは決まってるわけではございません。ただまあ、ただいま、特別支援学校の件につきましては、この学校の規模でありますとか、在り方とか、そのへんも教育委員会の中でしっかり議論されて、だいたい必要な土地がどれぐらいなのかとか、そのへんもしっかり調整があれば、あと、そして教育委員会の議論を踏まえて、沖縄県としてオーソライズされれば、当然しっかり対応していくべきものかと思っております。

島袋 大(自由民主党

知事、副知事。まさしくこれ、那覇市の在住の子どもたちなんですよ。知事含めて両副知事那覇市の出身でありますよ。これだけ400名ちかい子どもたちが、ほんとにこの、学校の設置してほしいってことで、なってるんですよ。

これだけいま県有地が那覇にあるんですよね? ですからいま、那覇市と教育長は協議会をつくるという、もう早急につくるというお話なんですけれども、その答申をもとに、県有地の在り方もろもろ含めて出てくると思うんですけれども、やっぱり、前任市長された翁長知事も含めて、その議会にいました安慶田副知事も含めて、そういうお答えがありましたらいろんな面で議論するという、そういうかたちでも、かたちつくれませんか? どうですか。そういう検討もろもろ、委員会含めてやっていこうじゃないかという、そういう答弁いただけませんか。

喜納 昌春(議長)

休憩します。

再開します。

諸見里 明(もろみざと・あきら)教育長。

諸見里 明(教育長)

この協議会につきましては早急に着手したいと思います。それから、この協議会のなかを通して、やはりこの、知事、副知事に上げながらどういうかたちでできるのかというのは、当然、対応をしていきたいと思います。

島袋 大(自由民主党

ですから、そういうお答えがありますから、いろんな意味で議論できないかと言ってるんですけれども。

安慶田 光男(副知事

じゃ、お答え申し上げます。

いまのご論議のなかからはっきりしてきたことは、教育委員会においては、その修正、当然のことだということでありましたし、また協議会をつくって対処したいということでありますが、いま総務部長からの答弁のように、県有地については、それなりの系譜が、どうされてるのかわかりませんので、それも含めて、併せて、いま(島袋)大議員が主張されてるような、これも含めて、事業を含めて、できるかどうか検討していきたいと考えております。

島袋 大(自由民主党

是非とも、ひとつこの検討のもろもろ含めて、議論をしていただきたいと思っております。

次に移ります。

これが1、2年でできるのか、5年かかるのか、10年かかるかっていうのが、親御さん、不安なんですよ。自分たちの目の前にいま子どもたちが、実際この学校が新設したら入れないかもしれない。だけど、5年を見据えて、やっぱり那覇市には必要だろうという要請もひとつあると思ってます。だからこそ、今いる400名の子たちを、どう受け入れ態勢するかっていうのも課題なんですよ。

いま那覇市には、統廃合もろもろして、小学校があるわけでありますよ。そういったかたちで、これを分教室じゃなくて分校として、そういったかたちでもできるんじゃないかっていう、まあ、対応策として、そういう案も、わたくしは思いがあるんですけれども、いかがですか。

(不規則発言に対して)仲井眞ができなかったからお願いしますって言ってるんだろ? あ?

喜納 昌春(議長)

静粛に。静粛に。

答弁、答弁しますので静粛に願います。

どうぞ。

諸見里 明(教育長)

教育委員会では、いまインクルーシブ教育。それからこの過密化の解消のためにも、分教室の設置を推進しているところです。

たとえば南風原高校、陽明高校、中部農林高校、それから新しく、この28年(度)4月に開校になるんですけれど、南部商業(高校)にやえせ高等学校、これ島尻特別支援学校の併置校になるんですけれど、それを予定しております。

それから課題となるこの小中学校の受け入れですけれど、それについても必要性を認識してるところです。島尻特別支援学校の分教室を南城市の馬天小学校にこの4月から開設したばかりでございますし、分教室の設置についても那覇市と協議を進めているところです。

島袋 大(自由民主党

ですから、その那覇市の統廃合のもとで、学校がまあ、学校名まで言うつもりはないですけれども、いくつかあるわけですよね。それをいろんな面で議論するってのも大事ですよ。

ですからその協議会のなかで、県と那覇市でどれだけ協力できるか。目の前の学校を設置するのは重要ですよ、最終的なゴールは。だけどいろんな面で、早急に対応策として考えるべきだと思いますが、そのへんを協議会のもろもろのなかに入れて、議論はする考えはないですか。

諸見里 明(教育長)

議員のおっしゃるとおりだと思います。

協議会、これから設置、まあ検討するんですけれど、そのなかで、どういう対応ができるか、それから中期的にどういうかたちが、対応ができるか、それも含めて検討していきたいと思います。

島袋 大(自由民主党

是非とも、よろしくお願いしたいと思っています。

これが、学校設置ってのは非常に重要なことですけれども、これが3年後にじゃなくて、学校の特別支援学校設置も、この1年、2年で解決させる。その対応策として、今ある、統廃合できてる学校も協力できるのであれば入れると、その視点で議論をしていただきたいと思ってます。

この「南部地区特別支援学校過密解消に関するアンケート」っていうのが、保護者の皆さんが行いました。その中で約82%の方々が、「那覇市に特別支援学校設置が必要だ」というアンケートが出ております。これはまさしく翁長知事がよくおっしゃる「民意」ですよ、「民意」。民意の皆さんが、これ82%が、特別支援学校に抱えてるお母さん、お父さんが、82%が那覇市にやっぱり設置してほしいってことなんですよ。

ですからこの設置するっていうのは2、3年でどう決着するかという議論も出ます。そして統廃合もろもろ含めて、早急に支援策しないといけない。

ですから次のわたくしが言う案は、県が特別支援学校の生徒、通学支援する考えはないかということを聞きたいんですけれども、いかがですか。

県が、特別支援学校の児童・生徒に通学支援をする考えはないか。通学支援。通学。

喜納 昌春(議長)

休憩します。

再開します。

諸見里 明 教育長。

諸見里 明(教育長)

近隣の、那覇市内在住の特別支援学校の生徒が、近隣の特別支援学校に通学する場合は、スクールバスで対応しているところですけれど、それから保護者が送迎する場合、県から特別支援教育就学奨励費の、この通学費の、まあ、[聞き取り不能]に経費として実費が支給されております。それを活用して、まあ、やってるところですね。

島袋 大(自由民主党

あのね、これ那覇市だけの問題じゃないんですよ。特別支援学校にぜんぶ抱えている親御さんに対しての通学支援ですよ。県ができないからと。

いま赤嶺昇議員がなんやかんや[聞き取り不能]言ってるけどさあ、浦添市はやっている。浦添市は通学支援やっている。唯一の、全市町村の中で浦添市だけやっている。[聞き取り不能]から物言うな。そういうことやっている、浦添は。

だからこれは、沖縄県が全体を見据えて、全体を見据えてやらないか、できないかということなんですよ。いかがですか。

諸見里 明(教育長)

この件に関しましては、まあ、これからどういうかたちでできるのか、ちょっとわたしも情報、ちょっと認識がまだ薄いところがございましたので、考えてみたいと思います。関係部局とも連携しながら。

島袋 大(自由民主党

このアンケート見たら、この通学支援するために1時間、マイクロバスに乗って行く。親御さん間に合わんかったら往復する。親御さんが、知事、副知事、仕事できないんですよ。

朝7時に子どもを送っていって、送っていった時に、お母さんは仕事をやめないといけない。戻ってくるのは11時以降のパートタイム。迎えに行くから16時にしか終われない。正味して5時間の仕事しかお母さん、できないんですよ。

県がこれを、通学支援をすることによって、お父さんお母さんは共働きできるんですよ。しっかりと仕事ができる。いろんな面で家庭環境もよくなる。

そこでぼくが提案したいのは、ちょっと見てくださいね。新たな一括交付金事業として、「特別支援自立サポート事業」。事業対象が、特別支援を必要とする児童・生徒。事業目的、児童・生徒の将来自立、社会参加を、能力を培う。事業内容、自立に向けた生涯学習を行う。自力で生活を送れる、自立活動学習を行う。上記の学習を行うための通学支援。重要はここですよ。

授業の必要性、沖縄県失業率が高く特別支援教育を要する児童・生徒は年々増加傾向にあり、特別支援を要する児童・生徒に対する生涯、職業学習や、自立学習が必要である。また沖縄は片親世帯も多く、鉄道がないために車社会であり、児童・生徒が特別支援学校に通い、自立に向けた教育を受けるためには通学支援も必要である。

これ、一生懸命われわれ、考えました。こういった案で予算つくれないかなあと。一括交付金ですよ。どう思います?

諸見里 明(教育長)

この事業化に向けても、どういうかたちでできるのか、検討させてください。

島袋 大(自由民主党

その担当の総務部長として、一括交付金ですから、いかがですか。

平敷 昭人(総務部長)

一括交付金に関しましては、まあ、ご存じのとおり、沖縄の特殊性にかかる事業ということでありますけども、教育長のほうで、その事業についてご提案を受けて、しっかり検討いただいて、そのお話があれば、しっかり調整して、対応してまいりたいと思います。

島袋 大(自由民主党

教育長、よかったですね。教育長の部署で上げてくれば考えるって(総務部長が)言いました。これわたし、時間かかるかと思ったら、議会始まる前に上京しました。内閣府と詰めてきました。この内容でオッケーです。できる。

県内の特別支援学校に通学する、通学する子どもたちに、この通学支援は出せる、一括交付金で。わたしはしっかりと確認しております。

ですからこれを、教育長のなかで議論し、総務部長でもろもろ、財政のほうで議論して、内閣府に、国に上げてください。われわれはどんなことがあってもこれやりたいってことで、これ上京して確認してきました。5時間かかりましたよね、ばってん。やってきた。これをしっかりと検討してほしいんですけど、いかがですか、両方。教育長、総務部長。

諸見里 明(教育長)

この通学支援費につきましては、いろいろこの保護者の意見であるとか、あるいはこのニーズとか、どういう形態が必要であるのかというのは、これから検討していきたいと思いますけれど、ただ既存の、県から出てる特別支援教育就学奨励費の通学費があるんですね。このへんも含めて、どういうかたちでできているのかっていうのは、やはり研究してまいりたいと思います。

わたしも特別支援学校、生徒の保護者のご苦労っていうのは、重々承知しておりまして、このへんは一緒になって、特別支援の保護者等々と、協議してまいりたいと思っております。

島袋 大(自由民主党

いま言う、教育長が言う教育支援制度よりか、一括交付金のほうが活用しやすいんですよ。特別支援に通っている子どもたちがぜんぶ救えます。そういったことをしっかりと議論をして、やっていただきたいなと思ってます。

きょう、わたくしはこれ、言いたかったのは、それだけ那覇市に設置して、学校つくってほしい声と、これ応急処置にやってほしいという、まあ統廃合した学校を活用してやってほしい、それでも、もっと手広く早急にできるのは、この支援対策。子どもたちの通学支援を沖縄県がしっかりと援助することによって、その家庭、そのお父さん、お母さん方が、みんな仕事ができる。しっかりと仕事に就職できるんですよ。そうすることによって、いろんなかたちでこの家族計画もできるわけでありますから、それをしっかりとまとめて、那覇市と県の協議会のもろもろを含めて、早急に立ち上げて、そういったことを議論してほしいんですよ。

いまいちど聞きますけど、いかがですか。わたしの話きいて、わくわくして、明日からでもたてようと思いませんか。いかがですか、教育長。

諸見里 明(教育長)

議員の知見にはほんとに感じ入っております。

いろんな課題がございますので、これも協議会で通してやるのか、うちのほうでまた検討してやるのか、いろいろとまた考えていきたいと思います。

島袋 大(自由民主党

知事、副知事、是非とも、これやっぱりお三人は那覇市の出身でありますから、こういう、嫌味で言っておりませんよ。那覇市ですから、県都ですから、早急にやっていただきたいんですよ。

知事、答弁、「よっしゃ、やってやろう」と、「いいぞ」と、「たまには大ちゃんいいこと言うなあ」と、「やろうぜ」というお言葉いただければ、頂戴したらいいんですけど、どうですか。

安慶田 光男(副知事

答弁させていただきます。

いま島袋 大 議員の新たなご提案として、教育長も受けとめているようでございますし、またこれまでの通学の援助資金なども踏まえて、協議会をつくるということでありますから、また一括交付金についても、内閣府でお調べになってきたようでございますが、われわれもあらためて、行政として、その事業はできるかどうかも、企画と総務も入れて、今後、前向きに検討してまいりたいと考えております。

島袋 大(自由民主党

是非ともお願いしたいと、よろしくお願いします。

もう時間ありませんけど、次、移ります。

「県立普天間高校の移転について」でありますけれども、今年3月に返還された西普天間跡地の振興について、なかでも普天間高校の移転に関して、強い関心を持っておりますので、そこに焦点を絞っていきたいと思います。

普天間高校の移転については、まあ、わたくしも選挙区外でありますけれども、国際医療拠点として振興していく、ひとつの具体案として、琉球大学医学部ならびに病院が移転していく。それにあわして、普天間高校も地区にただ移転するのではなくて、国際医療拠点と合致するコンセプトを移転することは必要であって、地元の子どもを持つ親にも、大きな夢が持てると思っております。

これはしっかりと、まあ、呉屋 宏議員が又吉 清義議員、もろもろ、そういった質問、されておりますけれども、PTAもろもろ、同窓会、普天間高校のね。そして、宜野湾の先の市長からも要請きてると思います。これは1万7千名あまりの署名も添付していってると思いますけれども、このことからわかるように、普天間高校の移転は大前提でやってほしいということなんですよ。そういったことで、教育長として、この普天間高校の移転、どう考えてますか。

諸見里 明(教育長)

普天間高校の移転に関しましては、学校側から敷地の狭隘化のために体育の授業展開であるとか、学校行事等に苦慮してると。それから交通渋滞等、生徒の安全面。それから住宅密集地であるがための周辺からの教育活動に対するいろんな声があると、そういうことは報告は受けております。

教育委員会としましては、生徒にゆとりと潤いのある良質な教育環境を提供するっていうことは、教育活動の充実を図る上でも望ましいことだと考えております。

また、宜野湾市の街づくりの観点。これも計画だと思うんですけれど、そういう観点からも、普天間高校が移設することで、周辺密集地の解消につながるということはじゅうぶんに理解しております。

島袋 大(自由民主党

いや聞いてて、なんか消極的なんですけれども、普天間高校を移転したいというお気持ちはありますかって聞きたいんですけど、YESかNOかでお願いします。

諸見里 明(教育長)

良質な教育環境を提供するということは、わたしはたいへん必要だと感じております。PTA・同窓会等の要請の中でも、これがもし可能であるならば、いいことじゃないかということはお話しております。

島袋 大(自由民主党

ですからこれ問題は、さっきのアンケートも見てますけども、予算化、予算ですよ。予算の問題ですか。

諸見里 明(教育長)

保護者・同窓会、地域の方々、宜野湾市の意向というのはじゅうぶん承知しております。しかしながら普天間高校の、この西普天間住宅地区返還跡地へのこの移転につきましては、用地費をはじめ、校舎建設費など、大きなこの財政負担があるということは認識しております。

島袋 大(自由民主党

その担当の西普天間の企画部長。これは当初、返還の時から、普天間高校の移転というもろもろ含めて、その絵づらには入ってますよね?

謝花 喜一郎(企画部長)

お答えします。

宜野湾市におかれましては、跡地利用計画をつくるために4回の住民アンケートを行いまして、そしてまた先ほど来、出ております、1万7千名ものアンケート調査、そういったものを踏まえまして、人材育成のゾーンを入れております。ですから宜野湾市においては、市民の意向を受けて、人材育成拠点ゾーン、普天間高校移設ということを出したというふうに理解しております。

島袋 大(自由民主党

そういう予算もろもろ含めて計画に入ってる中で、総務部長。そういったかたちではこの教育部署からそういう移転のもろもろ、予算が出てきた場合、予算ですよ。そういう議論的な面は、いま庁舎でされてますか。

平敷 昭人(総務部長)

いま予算面の具体的な議論というのは、まだ決まってないと思いますけれども、まず現在の普天間高校というのはそれなりに国庫も入れまして、立派な校舎も作っております。その校舎、いまの現在地が狭隘というお話も伺ってますが、その現在の高校を新しい地区に移転する必要性というのを、地元からも要請もあるようですけども、そのへんを県庁内も少し議論を深めて、必要性をもっと整理する必要があるんじゃないかと。

そうして、現在地を、跡利用をどうするのかとか、移転先で、現在の学校が何が課題があって新しいところに移るのかっていうのを整理した上でじゃないと予算の議論は進まないのかなあと考えております。

島袋 大(自由民主党

この移転するもろもろ、西普天間ってのは重要なんですよ、返還してくるから。そのなかでこの、自民党のこの西普天間小委員会の中で、これ普天間高校をスーパー・サイエンス・ハイスクール、グローバル・ハイスクールにしようということになってるんですよね。議論になっている。

この流大病院、流大医学部が来るなかで、超スーパーエリートの医者を育てる、普天間高校の中で部署をつくってもいかがっていう提案をされてるんですよ。そういう議論もろもろ含めて、やるべきだとわたくし思っております。

この知事のいろんな話のなかで、米軍統治の27年間の中で、いろんな面で教育が遅れたって話がありますけれども、遅れたっていう歴史はあったかもしれない。じゃあこれからどうするかっていう議論をしなくちゃいけないんですよ。先ほどの特別支援学校もしかり、普天間高校を超スーパーエリート集団をつくるってのもしかり、だからこそ沖縄の未来がしっかりと確立できるようにつくらないといけないんですよ。

それをやるかやらんかの議論になるんだから、教育長。いま総務部長は話を上げてきたら予算をつけるって言ってるんだからさあ、その議論を早急にやるっていうお考えはないですか。

諸見里 明(教育長)

普天間高校の移設に関しましては、県教育委員会普天間高校校長をはじめ、いろんな意見交換をしてるところです。

そのなかで普天間高校がスーパー・グローバル・ハイスクール、そういう意向を示してるということも聞いております。このへんは、学校がどういうかたちで望んでるのか、あるいは、この将来を見据えたかたちで、どういうかたちでできるのか。また学校の設置に関してはいろんな法的な、学校教育法であるとか施行規則であるとか、学習指導要領とか、いろんな面でのかたちもございます。このへんも含めて、学校と意見交換を進めていきたいと思います。

島袋 大(自由民主党

時間なかったですね。ひとつよろしくお願いします。

発言者:島袋 大(自由民主党)、喜納 昌春(議長)、諸見里 明(教育長)、安慶田 光男(副知事)、平敷 昭人(総務部長)、謝花 喜一郎(企画部長)