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聞文読報

聞こえる言葉を文字に起こし、目で聴く読み物に変えて発信します。

8月13日 山田吉彦 中国の海洋進出の脅威について(全文) 記者会見 『平和安全法制の早期成立を求める国民フォーラム』

記者会見

※平成27年8月13日、憲政記念館『平和安全法制の早期成立を求める国民フォーラム』記者会見より

我が国、日本は海洋国家です。四方を海に囲まれ、この海は世界と海の道、シーレーンでつながっています。わたしども、日本人の生活をささえる貿易物資の99%以上が海運によって海を通って運ばれてくる。当然、エネルギーの80%以上が南シナ海を通過してくる。

安保法制の説明の時に、南シナ海は代替航路、代わる道があるから対象外にするというような議論が一時期ありました。これは、あくまでもオイルルートに限った場合です。この南シナ海というのは、それ以外の非常に重要な意味を日本に対して持っている。

と言いますのは、例えばシンガポール、あるいはマレーシア。マレーシアからは多くの家電製品が作られて、日本に運ばれてきます。あるいはタイからの食料品。アジアの国を出て日本に向かう、日本からアジアの国に向かう自動車も含めました製品は、必ず南シナ海を通らなければいけないんです。実は、南シナ海というのは代えようのない日本のシーレーン、重要な日本人の生活を守る海なんです。

その海がいま非常に危機にさらされている。7ヶ所も人工的に島を作って、そこを拠点にし、大規模な軍事転用が充分に可能な飛行場が作られている。

今まで、中国の戦略というのは、海軍及び海上警備力を使って海洋管理を進めていくという方向でした。それが島を埋め立て拠点を作り、飛行場を作り、空からも監視している。空と海と一体となって支配海域を拡げていくという戦略をとっています。これが東シナ海にも拡がっていると。

東シナ海の場合には、海の深さの問題、あるいは日本とアメリカの管理が厳しいということもあり、人工島を作るということはできない。そこで中国なりに考えた戦略というのが、東シナ海ガス田に作られたプラットフォーム。

このプラットフォームの大きな意味は、ヘリポートにあります。中国本土、温州に軍事拠点を作り、そして、この東シナ海ガス田のヘリポート、おそらく16ヶ所作られています。プラス、いま中国は1万2千トンもある大型警備艇を建造し、すでに2隻できあがっています。2隻が建造中です。あと6隻作るだけのエンジンを、すでに購入してある。

日本の海上保安庁の一番大きい巡視船『しきしま』『あきしま』『あきつしま』の倍近い警備船を東シナ海に導入し、船を拠点とし、これもヘリコプターを使って、空と海から支配海域を拡げていく。我々につながっていく海の道というのは、いま非常にあぶない状況にあります。

又、南シナ海は、フィリピン、ベトナムインドネシア。それぞれの紛争というものも充分に注意しなければいけない。

決して、南シナ海東シナ海は紛争海域にしてはいけない。紛争海域にしないためには、我が国、日本の自衛隊、そしてアメリカ軍による抑止力が働かなければいけない。もしも紛争が起こった場合、日本だけじゃない、世界の物資を動かすための船、特に日本人が関わる船を誰が守るのか。日本のちから以外に、日本の警備力、自衛力以外に守るものはない。

我々の生活を守る、それがアジアの紛争をおさえること、アジアの平和を守ることにもつながるんです。

そのためには、今回、この法制度を速やかに成立することによって、アジアが紛争に巻き込まれる前に、日本のちからによって、アジアの平和を守っていくことが可能になると思います。

ありがとうございます。

発言者:山田吉彦

bunbuntokuhoh.hateblo.jp