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聞文読報

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北朝鮮による日本人拉致問題などの再調査結果の報告延期の真相を、青山繁晴が徹底解説。「待つだけの日々」を強いられる家族の思い、“日朝交渉"の行方は?(全文) 関西テレビ『ゆうがたLIVEワンダー』

※2015年7月10日放送、関西テレビ『ゆうがたLIVEワンダー』より

司会 このあとは、北朝鮮拉致問題を取り上げます。スタジオには青山繁晴さんをお迎えして、北朝鮮との交渉はどうなっていくのか、詳しくお話を伺います。

「(北朝鮮から)今しばらく時間がかかる旨の連絡がありました。(安倍首相、今月3日の答弁より)
北朝鮮が日本人拉致被害者の再調査を始めてから1年、当初は去年の夏の終わりから秋の初めに報告があるとみられていましたが、北朝鮮は今月になって「しばらく時間がかかる」と通告してきました。北朝鮮は本当に調査をしているのでしょうか?そして、どんな調査結果を出そうとしているのでしょうか?

司会 さぁ、きょうは拉致問題に詳しい、独立総合研究所の青山繁晴さんにお越しいただきました。青山さん、よろしくお願いします。

一同 よろしくお願いします。

岡安 青山さんにまた詳しくお話を伺う前に、この北朝鮮1年でどういう拉致捜査をしたのか、これを改めて振り返りたいと思うんですね。村西キャスターからお願いします。

北朝鮮「再調査」をめぐる主な動き(去年)
拉致被害者の再調査を約束5月)
《特別調査委員会を立ち上げ、調査開始(7月)
経済制裁の一部解除7月)
最初の報告は夏の終わりから秋の初めごろ(菅官房長官7月)
北朝鮮の調査は一年程度を目標としている(菅官房長官9月)
日本政府代表団が訪朝10月)
調査報告には今しばらく時間がかかると連絡(今月2日)

村西 はい。これまでの経緯です。
北朝鮮は去年の5月に拉致被害者を含む日本人の全面調査を約束し、7月には〔特別調査委員会〕を立ち上げて再調査を開始したことを発表しました。この発表を受けてすぐに、日本政府は独自に行っていた経済制裁の一部を、この時点で解除しています。そしてこの時、菅官房長官は「北朝鮮からの最初の調査の報告が来るのは夏の終わりから秋の初めごろになる」というふうに明言していました。
ところが9月になると菅官房長官は、北朝鮮から「調査は全体で一年程度を目標としている」と連絡があったと発表し、この調査報告が来る時期を修正する発言がありました。
続く10月になると、日本政府の代表団が北朝鮮平壌を訪れ、北朝鮮の〔特別調査委員会〕と協議をし、この映像というのは日本でも大きく報道されました。
しかしその後、大きな動きがなく、今月2日になると、北朝鮮は「調査には今しばらく時間がかかる」と連絡してきたということなんです。

岡安 つまり、何ら目ぼしい回答はないまんまに、一年、来てしまったなという印象もあるんですが、青山さんにまず伺いたいのはこちらです。

なぜ北朝鮮は調査結果の回答を延期する?

青山 はい。えっと、まずねぇ、あの...、今日はやっぱり水面下のことを、かなり言わなきゃいけないと覚悟は決めてきたんですけど、

司会 はい、伺いたいです。

青山 ただし、その拉致被害者の方に不利になることはやっぱり…

岡安 それはそうですね。

青山 …申せませんが、これまずあの、北朝鮮が調査結果の回答を延期するばっかりで1回も回答してないってことになってるけど、これ、まったく違うんですよね。

岡安 ほう。

青山 えっとですね、村西さんが言ってくれた表でいうと、7月に〔特別調査委員会〕を立ち上げたでしょう?

村西 はい。

青山 そのあとに、その菅さんが去年に言ってた「夏の終わりから秋の初めごろ」っていうのに、本当に回答してきたんですよ。

司会 あっ、そうなんですか?

青山 実は回答してきました。

司会 はい。

青山 ところがその「回答」というのがですね、官房長官が直接見たんじゃなくて、実務者協議ってありまして、要するに日本の外務官僚と、北朝鮮の、その代表なるものが、そこがちょっと怪しいんだけど、とにかく北から人が出てきて、第三国、まぁ中国とかモンゴルとか、あるいはベトナムを含めて、そういうところで、秘密折衝をずっと、ものすごい回数やってきたんですけど、その時にその、もう去年の、だからまさしく夏の終わりから秋の初めに、「回答」を一旦、テーブルに出してきたんですよ、実際に。日本の外務官僚の目の前に。それでですね、

岡安 はい。

青山 こうやって、あの、(書類を受け取る身振りをしながら)はい、分かりました、受け取りますと言う前に、この、手には取らずに、こう、紙の向きだけ変えてみたところですね。

岡安 はい。

青山 いきなり最初に、例の「ご遺骨」ね?
つまり日本が戦争に敗けて、戦争は終わったんだけれども、ソ連軍が日本の方々を、それも兵隊さんだけじゃなくて、女性とか子供とかを、満州にいた人たちを、ソ連に連れてっちゃった。で、無理に働かして、ところがその、強姦された女性とか、若いお母さんとか、あるいは病気の子供とかが当然、働けないから、なんとソ連北朝鮮に、それを事実上、こう売ったというのか、渡したわけですよ。

岡安 はい。

青山 で、そこでまた無理な労働を北朝鮮がさせたのでばたばたと亡くなっていって、...いかれた。その方々を中心に、

犬山 はい。

青山 全体だと20,000人ぐらいの日本の方々がそこでご遺骨になったまま、まぁ野ざらしのような状態になって、そのまま土に埋もれていった。

岡安 はい。

青山 その、もっかい言いますね。去年のその夏の終わりから秋の初めにかけて、秘密交渉で出てきた北朝鮮の報告なるものは、その話がダァーッと書いてあって、

岡安 拉致被害者の方の話は?

犬山 違う、問題ですよね・・・

青山 いやぁでもね、さっき村西さんが全体って言葉を、いみじくも言われたんだけど、

司会 はい。

青山 一応この、再調査っていうのは、それも含むことになって...なってるんですよ。

犬山 あぁ、なるほど。

青山 その、ご遺骨の問題や、あるいは自ら望んで北朝鮮にいらっしゃった、いわゆる日本人妻の方…

藤井 4つの項目があって、

青山 そうです。

藤井 それについて調査するというのが正式の、口上になってたんですね。

青山 おっしゃるとおりで、〔ご遺骨〕でしょ、それから、そういう〔日本人妻の方々〕、これも日本人妻だけじゃなくてお子たち産んでるから、子や孫、あるいはその先の世代までね。それから、〔政府認定の拉致被害者の残り12人〕。5人還って来られましたが、17人認定してて5人還ってきて残り12人。それから〔特定失踪者〕。これあの、アンカーの時代にずいぶん何度もやりましたけど、政府は証拠が足りなくて認定できてないけど、たくさんの方が実は誘拐されてるから、その方々も含めてっていうね。
4種類あるのがその、いきなりのご遺骨の話がザァーッと出てて、しかも20,000体で、そのご遺骨については、アメリカ軍が、朝鮮戦争の時に亡くなったアメリカ軍の兵士で、ご遺骨になったまま北朝鮮に取り残された方がいて、それを取り返す時に、ひとりあたり、つまりご遺体…あの、ひとり分あたりですね、2万ドル払ってるわけですよ。

犬山 はい。

青山 200万円くらいですね?で、20,000人掛ける200万円ですから、あ、200万円、あの2万ドル...

岡安 2万ドルですね。

青山 20,000人掛ける2万ドルだから、日本円でいうとだいたい400億から500億ぐらいの金を払うことになるって話が最初にあって、

岡安 はい。

青山 で、次に日本人妻の話があって、

犬山 はい。

青山 で、肝心の、その拉致被害者については〔政府認定の人〕も、〔特定失踪者〕もないんですよ。

犬山 え、中、入ってないんですね?その・・・

青山 入ってなかったから、これ受け取れないって言って突き返したんですよ。

岡安 だから、回答はあったんだけれども、突き返したってことですね?

青山 突き返したんだ、本当はね。
で、その時に、それはその、総理も、安倍総理も含めて、これは話が違うと。遺骨の事ももちろん入れるんだけども、その、何よりも拉致被害者、生きてらっしゃる拉致被害者が大事です、ということを言って、その突き返した時に北朝鮮が「それだったら一年くれ」って言ったんですよ。それが去年の9月の真相なんですよ。

犬山 なんで1年もかかるんですかねぇ?

青山 かかるわけないんですよ。

犬山 ねぇ?

青山 でね、その時に...、それは正しい質問なんですが、

犬山 はい。

青山 なぜ北がそう言ったかというと、その時に北朝鮮がもう一項、「条件」をつけたわけです。条件てのはですね、(表を指差しながら)ここにあの、「制裁の一部解除」ってあるじゃないですか?

犬山 はい。

青山 去年の7月、ちょうど1年前ですよね?

犬山 あぁ、なるほど。

青山 それ例えばね、

犬山 はい。

青山 その、船の往来は、その、禁止してたのを、人道目的、

犬山 はい。

青山 つまり食料とか、薬とかを北に送るためだったら、船はある程度、往来してもいいという意味で一部解除して、でも万景峰(マンギョンボン)という、たとえばでっかい船があって、そこにはまぁ、闇のお金を積んだりしてたわけですけど、それはダメなんですよ。

岡安 いちばん、北朝鮮はその万景峰号を、まぁ言ってみれば欲してるわけですよね?往来を。

青山 で、万景峰って名前は出さなかったんですけど、

岡安 はい。

青山 その、「もう一段解除してくれ」と。ね?「そうしたらその、その...12人の(政府認定の拉致被害者の)方についても、もう1回調査しましょう」って言って、日本はそれ、断ったんですよ。何も結果が出てなくてもう一段解除するなんて、国民が許すわけないだろうって言ったら、そしたら「これはずっと話し合おう」と。「少なくとも1年くらいはかかるかも知れないよ」と言った話が、その真相なんですよ。

犬山 (感嘆)

青山 で、これだとどうにもならないからっていうので、まぁ、あの、実は安倍さんが行こうとしたわけですよ。

岡安 訪朝しようとした、と。

青山 本当はその、去年の9月から10月にかけて。

村西 (表を指して)このあたりです。

青山 その、自ら行って、話が違うってことを俺がやるってなった時に、

岡安 はい。

青山 まぁ、菅官房長官を含めて周りが、まぁ、止めて、

岡安 ええ。

青山 で、安倍さんも思いなおして、それじゃしょうがないから外務省の代表の、伊原さんていう局長をトップにして、あの、送るかって話になって、

犬山 はい。

青山 で、その時に、外務省だけじゃなくて、その一緒に行った人、まぁテレビに映っちゃった人の中には僕の知り合いもいましたが、みんなインテリジェンス、つまり日本にも情報機関はありますから、その情報機関の人間をずらっと並べてみせて、それで北朝鮮に、こう、行ったわけですよ。

岡安 はい。

青山 ところが行ったらですね、これアンカーでやりましたよね?あの、こんなちっちゃい建物に、金ピカの新しい看板つけてて、(両肩を上げて吹き出しつつ)「ここでやってます」と。

岡安 真新しい、一応、見かけは真新しい建物がある。

青山 で、しかも、部下のいる気配がない。ね?(昨年10月訪朝時のVTRを確認しつつ)偉い、偉い、こういう偉い人は出てきたけど、この偉い人の下に部下がいて調べてるはずでしょう?

犬山 はい。

青山 その部下のいる気配がまったく無かったんですよ。

岡安 これはその建物ですね?いま入っている。(昨年10月訪朝時のVTRを確認しつつ)

青山 ええ、建物の中なんですが、これあの、出てきたのは、先頭に立ってるのは伊原さんという、はっきり言うとただの外務官僚だけど、

犬山 はい。

青山 これあの、まぁ今映ってる人も含めてインテリジェンスの人間がいるから、そういう人間は、もうパパパパッと見てるわけですよ。「これ、部下がいる気配が全然なくて、ここで調査している気配も全然ありませんでした」ってことを、実は帰ってきて報告しててですね。

岡安 はい。

青山 それでしかも、その何度も水面下の交渉をやってたけど、ずっと「同じ報告書」なんですよ。

岡安 はい。

青山 1回じゃなくて何度も何度も北が回答を出してきたんですが、

岡安 はい。

青山 それを見ても見ても、その遺骨のことばっかり書いてあるわけですよ、中心は。

岡安 なるほど、青山さんね?そのいま、2つめにお聞きしたいのは、まさにいま青山さんがおっしゃったことで、日本と北朝鮮の水面下交渉は、じゃあ、何が話し合われているんだろう?と。

日本と北朝鮮の水面下交渉では何が話し合われている?

青山 だから北の言い分はですね、北朝鮮の言い分はまず、「このご遺骨問題から入ればいいじゃないか」と。「そこで金払う約束してくれ」と。つまり400億、500億のお金を、ここに積んで出してくれと、ね?「そうしないと、拉致被害者の件は出しませんよ」と。
なぜかというとですね、拉致被害者についてお金払うと、それは人質に金払うと同じだから反対だって意見が、日本のメディアにも出てるじゃないかと。自民党の中にもいるだろう、と。だから、「それだったら金、出ないかも知れないから、まず遺骨で金払え」って言ってるわけですよ。

岡安 とにかくまず金が欲しいんですね、北朝鮮は。

青山 はい。まぁ、あの、ご遺骨の返還の《見返り》で、ご遺骨も還って欲しい家族の方、いらっしゃるんですが、それ日本側、もちろん受け入れられないわけですよ。ね?せめても、その拉致被害者の中で、その横田めぐみちゃんをはじめとして、有本恵子ちゃんも含めて、生存されている方の、生存されてると思われる方の情報を具体的に出して、帰還はいつなのかってことを出した上で、じゃあご遺骨も待ってる人が多いから、その時に初めて、日本国民に説明できると。北朝鮮と違って日本は、国民の了解を得ないと1円も出せないから」ということをずぅーっと言っててですね、で、最後言うと、何でこの延期って話になったかというと、これはですね、あの、みなさんニュースには尻尾が出るってことは、僕はよく言ってきたんですけど、

犬山 はい。

青山 自民党の古屋さんっていうね、

岡安 はい。

青山 前の拉致問題担当大臣、藤井さんとも付き合いがある、

岡安 (顔写真のフリップを掲げて)この方ですね。

青山 その古屋さんが、この、拉致問題担当大臣を辞めた後、今は自由民主党の中の拉致問題対策本部長をやってるんですが、この人を中心に、「この制裁をもう一回強化したらどうだ」と、

岡安 はい。

青山 特に「一部解除したやつを元に戻せ」ってことを安倍さんに突きつけたってことになってるんですが、本当は古屋さんは安倍さんと、たとえば中学高校の同窓生だし、成蹊、成蹊高校っていうね。だからまぁツーカーなわけですよ。だからほんとは安倍さんと、こないだ安倍さんと話し合ってね、

岡安 はい。

青山 その「まず自民党からこういう話を出してくれ」と。で、そして北朝鮮に、この、メッセージを出して、「このままいったら1年を期して、その解除してた制裁を元に戻す」、と。「とんでもないことになるぞ」と言ったら、北が、その前から、実は情報でそれを知ってて、

岡安 はい。

青山 だから、その、「そんなことを言うんだったら、ちゃ、ちゃんとやりますけれど、もうちょっと時間をくれませんか」と言ってきたってのが、この今月2日の話なんです。

岡安 これね?今あの制裁強化の話、青山さん、ありましたけれど、これ実際の話、実際世論、街のみなさんはどう思っているのか?村西さん、データがあるんですよね?

村西 はい。

岡安 ちょっと紹介してください。

村西 FNNの世論調査によると、こちらです。7月を過ぎても北朝鮮から回答がない場合、「制裁を強化すべきだ」と考えている方が、82.4%。8割を超えるという結果になりました。

FNN世論調査(先月27・28日実施)
7月を過ぎても北朝鮮から回答がない場合
経済制裁を強化すべき」
82.4%

岡安 これについてどうですか?青山さん。

青山 これはね、あの、世論調査の結果もすごいですよね。8割を超える方がこれも全部というのが。それから、家族会の方々がね、「もうずっとこの状態だったら、あの、一部解除した制裁を戻すだけじゃなくて、もっと強化したらどうですか」と言ってるんですよね。
それをやっぱり阻んでるのが基本的に外務省なんですよ。で、外務省はやっぱり仲良くすることが外交だと思ってるから、そんなことをしたら、北朝鮮がもの言ってくれなくなったら、自分たちに責任がかかると思ってるから、だからそれを中々聞かないんですけど、これは、もちろん総理の責任として、もう一度制裁を強化すべきです。だって総理の判断の誤りでもあるでしょう?結果が出る前に一部解除したのは安倍さんなんですから。

岡安 はい。

青山 だから当然安倍さんの責任として、これは、制裁をもとに戻すだけじゃなくてですね、

岡安 はい。

青山 実は今までの、その、制裁じゃない〔制裁〕をやった方がいいです。つまり北朝鮮系の企業が活動できないようにする、と。資金源を断つということが大事だと思います。

岡安 ま、その制裁の話も含めてですけれども、またお話していきたいんですが、この後はですね、CMを挟んで、何年も何年も家族会の帰りを待っている拉致被害者のご家族に伺いました。

「私たちの命がもちませんわ、はっきり申し上げますけど。(有本さんの母、嘉代子さん)
娘が拉致されてから32年。この一年もまた、待たされるだけの日々でした。父は心臓の手術を受けました。母も、体調が優れない日々を過ごしています。
「この交渉がね、最後と思います。これをいっぺん打ち切ってしまってね、もう一度いちから言ったら絶対ないと思うんです。(母、嘉代子さん)

「待ち続けるしかない」有本夫妻の“思い”

有本恵子さんが北朝鮮に拉致されてから、32年の月日が流れました。
「ほんとに23歳で(留学に)行った子が、55歳になりましたからね。だからその間、どんな思いで暮らしただろうなぁという思いが、あの・・・、ありますね。(母、嘉代子さん)
娘を北朝鮮から取り戻したい、ただそれだけを願ってきました。
「あの、歳がいっとりますのでどんなに、いつまで動けるか分かりませんけれども、娘を奪還するまでは、主人と二人で、頑張ってまいります。(母、嘉代子さんによる2004年のスピーチより)
北朝鮮による拉致被害者の再調査が始まってから1年。しかし、まだ進展はありません。
「この交渉がね、最後と思います。これをいっぺん打ち切ってしまってね、もう一度いちから言ったら絶対ないと思うんです。(母、嘉代子さん)
「安倍さんがやる気やから、俺は前進む言いよんねん。『私の代で必ず助け出します』と言うてまぁ、選挙公約みたいなもんやがな。(父、明弘さん)
父、明弘さんは87歳。母、嘉代子さんは89歳になりました。
「ここらへんのところが悪いんで、ここを治療してます。この辺までずぅっと動脈硬化で狭いところがあるんで・・・(明弘さんの担当医師)
明弘さんは先月、心臓の結果を拡げる手術を受けることになりました。嘉代子さんも付き添いのため、病室を訪れました。
「きのう何かちょっとおかしいなぁ、と思って、夜中3時ごろに電話したら、見たのね?ひゃくやっぱり、ものすごい上がってたからね」明弘さんの病室で嘉代子さんが体調不良を訴えました。
――手術は無事に終了しました。
数日後、恵子さんが通っていた幼稚園で、当時の園長先生を囲む会が開かれました。有本さんも夫婦で出席する予定でしたが、嘉代子さんの姿はありませんでした。不整脈のため、入院したのです。
「もう今思うことは、生存中に解決してほしい、それだけしか思いません。他の欲は全然無いです。(母、嘉代子さん)
残された時間は、決して多くはありません。

岡安 これまでもずっと翻弄されてきて、で、またこれ延期ってなったら犬山さん、どんな思いで待たれてるか。

犬山 いや、もう想像を絶しますよね。もう何も信じられなくなっちゃうと思います。

司会 どうかお母さんの願いを叶えてあげてほしいです。

藤井 日本国民としては、これはもう、普通の刑法とかの話ではないんです。国家が関与して疑義が極めて濃厚なわけですから、まぁいわゆる戦争に順ずるような状況であるという、そういう意味で、同胞としてこういう問題はもう、みんな自分のこととして考える必要があると思いますね。

岡安 青山さんはこの有本さんご夫妻と、それから有本恵子さんと非常に親交の深い・・・

青山 えっと、恵子さんとは、あの、もちろん会ったことはないんですけど、通ってた幼稚園が、神戸で同じなんですよね。

岡安 通ってた幼稚園が同じ?

青山 ええ。だから先ほど「園長先生を囲む会」って(VTRに)ありましたが、そうではなくて、その、僕のことも、それから、有本恵子ちゃんのことも、担任してくれた先生が、有本嘉代子さん89歳と同い年の89歳でいらしてご健在なんで、で、「先生を囲んで有本恵子ちゃんのことも話しましょうっていう会」が、こないだあったんですね。今(VTRに)ちょうど出てきましたが、柴田秀子先生とおっしゃいまして、

岡安 ええ。

青山 で、すごくこう、洒落た、あの、かっこいい先生だったんですけど、

岡安 はい。

青山 だから「繁晴くん」って自分の顔を指差しつつ)僕のことですけど、僕はテレビで見るけど恵子ちゃんはどうしたの?という風にいつも、問いかけをなさっていて、で、これはあの、僕と恵子ちゃんが通ってた幼稚園そのもので、で、下駄箱なんかが昔のままなんで、

岡安 へぇ~。

青山 この幼稚園って創立89周年で、戦前からあるらしいですけれども、だから恵子ちゃんや僕が、スリッパとか靴入れてた、その下駄箱もそのままで、で、まぁ柴田先生も、有本さんご夫妻も、みんなが健在の間に、恵子ちゃんを取り戻したいと、・・・いうことが非常に強い願いなんですよね。で、やっぱり、あの、「どうしたらいいのか」という風に、これ見てくださってる視聴者、国民の方は、思われると思うんですけど、その、単に制裁・・・さっき制裁強化の話出て、僕も「制裁強化すべきです」と…

岡安 はい。

青山 特に今までのような、制裁に加えて、北朝鮮は本当は企業のふりして、いわゆる国営企業が、工作機関の経営する、あるいは軍の経営する企業が、貿易をやって儲けてるから、そこに直接手を下す制裁をやらきゃいけないと思います。

青山 それと同時にですね、実は僕個人の意見よりも、さっきの有本明弘さん、それからたとえばみなさんご存知の横田めぐみさんの、たとえばお母さんの横田早紀江さん、家族会の方が共通しておっしゃってるのが、憲法を変えてくれませんか」、で、今まで憲法について、今の国会でも議論が分かれているだけですけど、本当は改憲派護憲派で国民を分けるんじゃなくて、学者とか政治家とかじゃなくて、まず国民のことを考えると、国民を分けて考えるんじゃなくて、一致できる点があるはずで、で、たとえば横田早紀江さんや有本明弘さんが、昔からたとえば、保守思想の持ち主だとか、あるいは改憲派だったってことは一切なくて、そうじゃなくて、この憲法の良くない面で被害を受けた実際に被害者でいらっしゃるわけです。つまり憲法に、《国の交戦権はこれを認めない》って一行が書いてあるから、相手が国だったら、日本は何もできないんですよ。

岡安 取り返しに行くこともできないわけですよね?

青山 そうです。だから13年前に小泉総理が訪朝して、金正日総書記と会った時に、金正日総書記は、僕も安倍さんも予想を覆されたのは、北は認めると思ってたけど、

司会 (相槌)

青山 まさか国家がやったと言うとは思わなかったんです。「犯罪集団がいて悪いことしましたごめんなさい」と言うと思ったら、北朝鮮の国家機関がやった」って言って、当時官房副長官だった安倍さんも、僕も小泉総理もみんなびっくりしたんですが、それは北朝鮮は日本のことをよく知ってて、国がやったと言ったら・・・、

犬山 (気づいたように)あぁ。

青山 たとえば、小笠原諸島に中国の漁船がやってきたように見えるけど、中国の国旗を立てて来たら、あの赤珊瑚を全部取られても日本は何も出来なかったですよね?それを一番知ってんのが北朝鮮であり、韓国であり、中国であるから、特に北朝鮮はよく知ってるから、だからそこの部分だけでも変えてもらうと、自衛隊が取り返しに行ける、と。実際に取り返し行って戦争するんじゃなくて、「取り返しに行きますよ」と言って初めて交渉になるでしょう、と。そしたら、その、先に金出せって話だけでも変わって、遺骨は必ず取り返しますから、だから日本は、高くても払うんですよ、それはアメリカが払ったように。これは有本さんもこないだ僕におっしゃってて。払うべき金は払うんですよ、私たち国民が払うんですよ。でもその前に、生存者はちゃんと還してください、特定失踪者も含めて、そのことをやるためには、「このまま交渉がこじれたら、取り返しにいくことになっちゃいますよ」という交渉にしてくださいっていう、家族会の、全員じゃないにしても多数派の願いがありますから、それをもう一度私たちは、政治家や学者任せにするんじゃなくて、国民で考えるべきです。

岡安 制裁だけではなくてそういった憲法も含めた議論を、国民の間で盛り上げていかないといけないと?

青山 そうです。

岡安 と、いうことですね。

藤井 総合的な外交問題もすべて完結してきますから、諸外国の・・・

青山 はい。

司会 今日は拉致問題について青山繁晴さんに解説していただきました。青山さん、ありがとうございました。

青山 どうもありがとうございました。

一同 ありがとうございました。

司会 このあと東京のあと、ワンダーは18時15分です。

出演者(並び順):村西利恵(キャスター)、岡安譲(キャスター)、藤本景子(司会)、青山繁晴(ゲストコメンテーター)、藤井聡(コメンテーター)、犬山紙子(コメンテーター)